Oさん ◯ 絵本 『なんでしょ なんでしょ』 高畠純
Oさん ◯ 紙芝居 『うなぎにきいて』 桂文我/脚本、長谷川義史/絵
私 ◯ 素話 『うなぎのかぎ賃』 江戸小話
私 ◯ 絵本 『りゅうになりそこねたハブ』 儀間比呂志 (こどものとも年中向き2016年1月号)
今日も子どもたちは45人、元気いっぱいで、初めのうちなかなか落ち着かなかった。いつも最初にやってもらうOさんには申し訳ない気がする。
『なんでしょ なんでしょ』
ちょっと難しい当て物絵本。描いた絵の動物が本物になって(しかも、描き手よりもずっと大きい)、それがまた絵を描く。
子どもたちは、初めのうちは戸惑っていたが、だんだん当てられるようになっていった。相変わらず騒がしいが。
『うなぎにきいて』
落語っぽい話。うなぎをつかんだものの、にゅるにゅると手から出ていくので右手・左手、と掴み直しながら追いかけて行くうちに・・・。
最後のオチは、どこへ行くのか聞かれた男が「うなぎにきいて」と答えるのだが、子どもたちは「え?それで終わり?」「うなぎ食べられなかったの?」と消化不良みたいな顔をしていた。
『うなぎのかぎ賃』
それを受け取って私が別のうなぎの話。うなぎ屋のにおいだけかいでご飯を食べていたケチな男のところへ、うなぎ屋が「うなぎのかぎ賃」を取り立てに行く。
そこで請求したのは八百文で、今のお金で言うと2万4千円ぐらいだよ、と言ったにもかかわらず、「八百円?」「ええ?八百万?」などと食いついてくる。昔のお金だって言ってるじゃないか。子どもはそれをなかなか受け入れられないんだなぁ。おもしろかった。
オチは、においの代金は音で支払う・・・というものだが、わかってくれたかどうかは怪しい。
『りゅうになりそこねたハブ』
これは単行本になっていないのだが、絵もお話も素晴らしい。子どもたちはやっと落ち着いて、よく聞いてくれた。
沖縄の「千年蛇」、「竜の昇天」という昔話が元になっているらしい。初めは善良な男だったのに、ハブがりゅうになる場面を目撃したことから、何にでも効く秘薬・竜のうんこを手に入れ、だんだん欲が出て、約束も破ってしまう。
昔話によくあるパターンだが、話全体に迫力があって、絵も素晴らしいので、ガヤガヤしていた子どもたちもいつの間にか引き込まれていた。
22分ぐらい。