◯ 本の紹介 『へんてこもりにいこうよ』 たかどのほうこ
◯ 絵本 『へんてこレストラン』 古内ヨシ/作、竹内通雅/絵
◯ 絵本 『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵
元気な4年生。先生は用事があって退席されたが、子どもたちはノリノリで食いついてきてくれた。中には、別の作業をしている子もいたけれど、耳はこっちに向いていたと思う。
『へんてこもりにいこうよ』
久しぶりにこの本を紹介した。これは字も大きいし、漢字も使っていないので、本当は低学年向きの幼年童話だ。でも、内容はとてもおもしろくて、大人が読んでも楽しい。本を読み慣れない子でも、これなら取っつきやすいのではないかと思ってあえて、4年生に紹介することにしている。
「へんてこもり」っていうくらいだから、へんてこなことが起こるんだよね。この4人の子どもたちがへんてこもりで動物しりとりをする。表紙の絵にあるように、「ぞう→うし→しろながすくじら→らくだ→だちょう→うま」と進んで(ここまで子どもたちも絵を見ながら一緒に進めた)、その次が問題。
「次は『ま』のつく動物だけど・・・」と言うと、「マントヒヒとかあるじゃん」など口々にしりとりを続ける子どもたち。
「ああ、みんなはもう大きいからいろいろ知ってるんだね。でも、この子達はまだ幼稚園だから、思いつかなかったの。それで苦し紛れに『まるぼ!』って言っちゃった。そんな動物いないよね。ところが、なんと『まるぼ』が現れた!』
と絵を見せる。
続きは図書館で借りて読んでもらうことにした。「おもしろそう」「読みたい」という声も聞こえて、嬉しかった。
『へんてこレストラン』
へんてこつながりで、この絵本を選んだ。
ページを開くごとに、へんてこなレストランが紹介されていく。そこに出てくる変なシェフが、次のレストランではちゃっかりお客になったりしていて、楽しい。
子どもたちは「え~!」「げ~!」「あ、さっきのライオンがいる」「ブタもいる」などと絵をじっくり見て楽しんでいる。だから、文字は少ない割に、読み終わるのに結構時間がかかった。裏表紙で移動レストランを開店したカバは、最初のページでお客になっていたカバだ。
『かぞえうたのほん』
残り1分ぐらいだったが、先生はいらっしゃらないので、定番のこの絵本を読むことにした。「あ、おもしろいやつ」と嬉しそう。
途中で先生がもどっていらしたので、最後の「すいぞくかん かぞえうた」は省いて終わりにした。
最後にもう一度「へんてこもりにいこうよ」を見せて、「これ、ぜひ読んでみてね」と念を押した。「今日はへんてこばっかりだったね」と子ども。先生は「ちょうど図工でへんてこな絵を描いたところだったんですよ」と。
15分。