Oさん◯ 紙芝居『こめだしえびすさま』新井悦子/脚本、いわぶちさちこ/絵
Oさん◯ 絵本『クリスマスのきせき』 高畠那生
私 ◯ 素話『運の良い男』 ジャータカ物語より
私 ◯ 絵本『おおさむこさむ』 こいでやすこ
なんと2年生が学年閉鎖になったとのこと。それで今日は2年生は隔離されていた。だからおはなし会は35人だけで、いつもより落ち着いていた。
『こめだしえびすさま』
老夫婦が土の中から出てきた恵比寿さまをきれいに洗ってあげると、恵比寿さまの鼻の穴から米がこぼれ出してきた。喜んでいると隣の欲張りじいさんがやってきて、恵比寿さまを借りていく。そして、米が少しずつしか出ないのを不満に思って、恵比寿さまの鼻をちぎって穴を大きくすると・・・
昔話によくあるパターン。
今日は子どもたちが最初から最後までおとなしく聞いていたのでよかった。
『クリスマスのきせき』
「あ、それ知ってる。読もうと思って読めなかったやつ」と一番前の男の子。Oさんが先週そのクラスの朝の読書タイムに行った時、2冊めにこれを読もうとしたが時間がなくて読めなかったのを覚えていたのだ。びっくり。
高畠那生さんらしく、意表を突くような話で、絵をよく見ないと意味がわからない。私はちょっと苦手だけど、Oさんは好きなんだそうだ。
『運の良い男』
私に交代して素話から。インドの仏教説話集(ジャータカ物語)の中の話らしい。
いきなり「むかしむかし、自分のだんなさんをとても嫌っているお嫁さんがいました」と始まる。そして、だんなさんが旅に出るときに毒薬を500粒も作って持たせる。子どもたちは「いくら嫌いでもそこまでは」「人殺しじゃん」などと驚いている。
でもまあ、その毒薬のおかげで500人の盗賊が死んでくれたり、いろいろ幸運が続いて彼は幸せになったのだから、よかったのかな。
あまりにも運が良くて、笑ってしまう。
『おおさむこさむ』
これは私の大好きな話。寒い季節になってきたので、読むことにした。
おおばあちゃんに「ゆきぼうずが でるぞえ」と言われたところで、子どもたちは「ゆきぼうず?うみぼうずなら知ってるけど」などと言っている。
また、おおばあちゃんが「まほうびん」を持たせてくれるところでは「まほうびん」を知らないらしく、キョトンとしていた。「まほう?」「魔法じゃないじゃん」「ただの水筒じゃん」という。確かに、今では普通の水筒でも保温機能がついているからね。
その後は物語がどんどん進んでいくので、ドキドキしながらよく聞いてくれた。ちょっと怖い場面は怖い声を出して読んだ。
かわいい雪だるまの兄弟だと思っていたら、怖いゆきぼうずに変身して主人公たちが絶体絶命になる場面では「お湯かければいい」と言った子がいた。かしこい。そのとおりです。
30分。