◯ 絵本『ワニのへやのおおそうじ』あべ弘士 かがくのとも 2012年3月号
◯ 絵本『たまごを うって こぶたを かって』ブルガリアの昔話 八百板洋子/再話、日置由美子/絵 こどものとも2015年3月号
◯ 絵本『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵
すごく元気が良い。自分たちで見えるところにどんどん集まってきた。それにしても、どうして一番前の真ん中の子までもっと前に出ようとするのかな?
『ワニのへやのおおそうじ』
題名を聞いただけで「怖そう~」と反応する。
「2メートルもある大きなワニだ」というところでは、「うわ~」という声。
ずいぶん反応がいいなあ。
その後も、笑ったり「へぇ~」と驚いたり、とにかくいい反応が返ってくるので楽しく読めた。
ワニの部屋の内側のガラスを掃除するために、部屋の暖房を切って寒くし、ワニが動かなくなったことを確認する場面
「しっぽを さわっても うごかない。
せなかを ふんでも うごかない。
おなかを くすぐっても ぜんぜん わらわない。
めを つついても ピクリともしない。」
ここは、言葉も絵も確かにおもしろいのだが、こんなに喜んでくれたのは初めて。
『たまごを うって こぶたを かって』
表紙を見せると、「あ、知ってる~」「読んだ~」という声。
私は「え?これ、発売されたばっかりなんだけどな」と不思議に思いつつ、始める。
後から気づいたが、多分、前回読んだ同じくブルガリアの昔話
『おうさまのくれた ごほうび』
と勘違いしたのだろう。確かに、絵の感じも衣装もそっくり。
『たまごを うって こぶたを かって』は、主人公の若者の妄想の世界がどんどん広がって続くので、1年生にはどうかな?とちょっと不安だったが、このクラスでは声に出して反応してくれるので、お話がちゃんとわかっているようだと私にも確認できる。
妄想の中の息子(名前までつけている)を抱きとめようと両手を広げてしまったために、現実の卵を落として全部割れてしまった場面では、「あ~あ」「ネコが食ってる」というつぶやきが聞こえた。
最後のページで
でも、わかい おひゃくしょうが いえに かえると、めんどりは また ひとつ たまごを うんでいました。
と聞くと、「たった1個?!」と言う子が。
そうか、最初は100個も持って、売りに行こうとしていたからね。そこでは「100こ?!」と驚いていたんだから、今度は「たった1個」となるんでしょう。
『こんにちワニ』
これを出すと、大喜び。「あ、それ、おもしろいんだよね!」
何も言わなくても、私が開くたびにみんな大きな声で一緒に読んで(?)くれた。何度も読んだから、覚えちゃってるんだ。
こんにち ワニ
いただき マスク
ってね!先生は「覚えてるの?」と驚いていた。
最後の
さよな ラーメン
ごきげん ヨーヨー
で、ほんとにさようなら。次に会うときは君たちは2年生だね!
15分。