◯ 素話 『あかんべえお化け』
◯ 絵本 『おばけむら』 南部和也/文、田島征三/絵
◯ 紙芝居 『チョコレートカステラだいじけん』かこさとし/脚本、北田卓史/絵
◯ 絵本 『くだものなんだ』 きうちかつ
今日は、他のメンバーの都合がつかず、私一人で行った。
通常おはなし会をする児童室で、今日は何かがあるとのことで、急遽幼児室でのおはなし会になった。
43人もの1~3年生が、狭い幼児室にぎっしり入って、なかなか落ち着かない。幼児用のおもちゃなど珍しい物があるためか、気が散る子もいる。
『あかんべえお化け』
「はじめにおばけの話をするから、静かにならないと始められないよ」と言って少し静まるのを待つ。しっかりものの女の子たちが、「ほら、静かにして!」と声をかけてくれる。
それでも、素話は顔を見ながらできるので、みんな集中して聞いてくれた。
化け物屋敷に乗り込んでいったお侍が、そこで化けものではなくて不思議なおじいさんに会い、「池の畔に埋めた五万両を掘り出して、この屋敷をもう一度盛り立ててくれ」、と頼まれる。
お侍はその気になって掘り出すと大きな箱が出てきて・・・
次第に緊張が高まり、オチのところでフッと和むのがわかった。この空気感がいい。
『おばけむら』
おばけつながりで、実はこっちの方が(ホントの意味で)怖い話。でも、絵本なので、顔を見られず、引き付ける力が弱かった。ほとんどの子は真剣に聞いてくれたのだが、後ろの2~3人がずっとじゃれあっていて、うるさくてしょうがない。
気にせず続けていたものの、あまりにもいつまでもうるさいので、ついに途中でちょっと止めて、黙ってその子たちを見つめてしまった。20~30秒ぐらいで気づいて少しは静かになった。ほんとはこんなことしたくないんだけど。
この絵本は、(子どもには真意は伝わるかどうかわからないが)金に目がくらんで取り返しの付かないことを招いてしまった小さな村の話。
途中、一箇所だけどうしても意味が通じない部分がある、1場面抜かしたほうが話がうまくつながるので、いけないこととは思いつつ、そのページはさり気なく飛ばしてめくってしまった。
ブラックユーモア的な、深い絵本なだけに、そこは残念。
『チョコレートカステラだいじけん』
次にちょっと長い紙芝居。内容は、小学生には少し幼すぎたかも。
アリがチョコレートのたっぷりかかったケーキを見つけて、パトカーや消防車、ショベルカーなど次々に出動して・・・
『くだものなんだ』
最後に参加型の絵本。果物の切り口を影絵で出して、なにか当ててもらうもの。 当たったり当たらなかったりで、結構盛り上がった。
なんとなく、全体的に落ち着かない感じで、ちょっと納得の行かないおはなし会になってしまった。素話はよかったけど、他のものは選書を間違ったかな。
25分。