◯ 素話 『ウマのふん』 吉四六さんのお話
◯ 絵本 『泥かぶら』 眞山美保/原作、くすのきしげのり/文、伊藤秀男/絵
今日はOさんがお休みのため、私1人で担当することになった。せっかくだから、こういう時にしか読めないとっておきの長いお話をーと考えて、『泥かぶら』を選んだ。素話は泥と連想でつながる(?)『ウマのふん』に。
1~3年生43人、割と早く集まっておはなし会の体制が整った。
『ウマのふん』
初めに題名を言って、「ふんというのは・・・」と言いかけると、3年生が「うんこ!」と反応した。さすがだ。
これは吉四六さんのお話なのだが、吉四六さんのことを知っている子はいないだろう。そこは特に触れずに話を進めた。
最近、吉四六さんが不思議な事をし始めました。自分の馬の糞をざるに入れて川で洗っているのです。
というところで、なんと一人の子が「お金が出てくる!」と言い当てた。もしかしたら、2年前に児童館で語ったのをうっすら覚えていたのかもしれない。
最後のオチは、理解してくれたかどうか心配だったので、ちょっと解説をした。
みんなはお金を飲み込んだりはしないと思うけど、もし間違って飲んじゃったら、うんこと一緒に出てくるでしょ、という話をしたら、「おれ、飲み込んだことある~!」などと自慢気に言う子がいて、児童館の先生があわてて「危ないから絶対飲み込んじゃダメです。そんなの自慢するんじゃありません」と必死で訴えていた。ちょっとまずかったな。
『泥かぶら』
いよいよメインの『泥かぶら』。これは演劇を元にしてできた絵本で、すごい感動作。2時間の演劇を見事に1冊の絵本に仕上げて、しかもその素晴らしさを余さず盛り込んでいる。
ただ、会話が多いので、誰が話しているかわかりにくいところがある。だから、私はあえて声色を使って区別して、必要があれば話している人の絵のところを指差しながら台詞を読んだりした。
20分以上かかる長い絵本だが、意外にも子どもたちはシーンとしてよく聞いてくれた。やっぱり素晴らしい絵本には力がある。小さい子でも惹きつけられるんだろう。
これで30分弱。ちょうどよかった。