◯ 絵本 『くった のんだ わらった』 内田莉莎子/再話、佐々木マキ/画
◯ 絵本 『ぱくぱく はんぶん』 渡辺鉄太/文、南伸坊/絵 (こどものとも年中向き2017年4月号)
今年度最後の読み聞かせは1年2組。「椅子を持って集まって」と言うと張り切って前に出てくる。そんなに接近しなくても・・・と思うほど。
『くった のんだ わらった』
これはポーランドの民話だそうだ。佐々木マキさんの絵なのでとても見やすく親しみやすい。
モグラに巣をおびやかされたヒバリが、モグラを追い払ってくれるようオオカミに頼むが、オオカミは次々と交換条件を出す。「ごちそうを たらふく くわせてくれたら」など。ヒバリは仕方なく次々と(人間をあざむいて)オオカミの願いを叶える。
お話は、どう解釈していいのか迷う内容なのだが、オオカミも最後にはヒバリの頼みをちゃんときいてくれたから、まあいいか。食べること、飲むこと、笑うこと、それが満たされれば幸せってことなのかな?
『ぱくぱく はんぶん』
おばあさんが大きなケーキを焼いて、おじいさんに「はんぶん のこしといてね。わたしも あとで たべるんだから 」と言っておいた。おじいさんはちゃんと半分残したが、続いて犬や猫やニワトリやリスやカマキリやハチが次々に半分食べて行ったので、おばあさんが戻ってきた時に残っていたのは、半分の半分の半分の・・・。
みんな半分しか食べていなくて悪気はないんだけど、どんどん小さくなっていくケーキ。どんどん小さい動物がやってくるところもおもしろい。
子どもたちは、ケーキがなくなってしまうんじゃないかと、ハラハラしながら見ていたようだ。
絵はシンプルで、とても見やすい。みんな半分ずつしか食べていないのに、なぜそんなに小さくなってしまったのか、図解もあってわかりやすくなっている。
ちょっと時間オーバーしてしまったので、これでおしまい。
11分。