◯ 絵本 『せかいいち うつくしい ぼくの村』 小林豊
今日も秋晴れ。4年生は2クラスなので、40人近くがぎっしりと教室に詰まっている。
『せかいいち うつくしい ぼくの村』
4年生の国語の教科書に載っているこの話。そろそろ習う頃かなと思って持ってきた。聞いてみると、国語は下巻に入ったところだが、最初は「ごんぎつね」で、この「せかいいちうつくしいぼくの村」はまだ習っていないそうだ。タイミング的にはちょうどよかった。
教科書に載っているのとは、文が一部違うらしい。でも、それよりもこの素晴らしい絵をたっぷり見てもらいたくて、あえて絵本で読んであげることにした。作者の小林豊さんは、本来画家なのだ。
画面いっぱいの絵。主人公の少年ヤモが、村を出て町に行くところ、町の市場で苦労してさくらんぼやすももを売るところ、市場で出会った人々のこと。そして、最後にまた村に帰るところは、時間の経過がはっきりわかり、ヤモとともに長い一日を過ごした感じがする。
たった 1にち いなかっただけなのに、とても ながい たびから かえったような きが します
が実感として伝わってくる。
終わって振り向いてみると、国語の教科書を取り出して見ている子が結構いた。
ぎりぎり10分。