チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

朝の読書タイム:4年1組(第2回)

◯ 絵本 『ふくろうとにわとり』唯野元弘/文、毛利将範/絵

◯ 絵本 『ざぼんじいさんのかきのき』 すとうあさえ/文、織茂恭子/絵

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 担任の先生は転入生の世話にかかりきりでバタバタしていたため、代わりの先生がいらした。子どもたちも「転入生?」などとちょっと落ち着かない様子だった。

 それでも、全員席に着くと初めからこちらに集中してくれた。

 

『ふくろうとにわとり』

ふくろうとにわとり (チューリップえほんシリーズ)

 「日本民話より」とあるが、あまり聞いたことのないお話。岩屋から出てこないお日さまを起こしに行くところなんかは、天の岩戸の話にちょっと似ている。

 でも、ここでは起こしに行くのは鳥たち。ニワトリも一緒に行きたがったが、空を飛べないということで置いて行かれてしまう。仕方なく、村で一番高い屋根の上から「おひさま こーい、 ここへ こーい、 コケコッコー」と大きな声で叫び続ける。

 お日さまは、その声と迎えに来た鳥たちのお陰ですぐに出てくるので、結構単純。ニワトリがなぜ朝を告げるようになったか、フクロウがなぜ夜しか活動しなくなったか、その理由付けのお話になっている。

 

『ざぼんじいさんのかきのき』

ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)

 4年生ではどうかな?と、またこれを読んでみた。思ったより食いついてきた。 

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  話が進むに従って、次がどうなるか予測して興奮してきたみたい。「次は枝だよ」「切っちゃうんじゃない?」などと声が聞こえた。

 これはいい絵本だなあ。買ってよかった。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 最後は定番のこれ。取り出すと「あ、それ!」と嬉しそうな声が上がる。

 一緒に声を合わせて(ツッコミを入れてくれる子もいたが)、楽しく締めた。

13分。

 

朝の読書タイム:3年1組(第1回)

◯ 絵本 『ざぼんじいさんのかきのき』 すとうあさえ/文、織茂恭子/絵

◯ 絵本 『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 

 先生がいらっしゃる前から、自分たちで声を掛け合って席につき、用意をしてくれた。おかげで少し早く始められた。

 

『ざぼんじいさんのかきのき』

ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)

 先週の2年生に続いて、3年生にも読んでみた。 

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  初めのうちは「じいさん?」「柿の実まだ緑色」などいろいろ口に出してガヤガヤしていたが、すぐに絵本に集中して、シーンとなった。

 ページをめくるごとに、「次はどうなるんだろう?」とワクワクしている様子がよくわかった。

 今、ちょうど柿が色づき始めているので、この絵本がぴったりだ。「家に柿の木がある人?」と聞いたら、数人が手をあげた。「ばあちゃんちにはある!」などという子もいた。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 これは私の定番なのだが、このクラスでは2年前に一度読んだきりだった。子どもにとっては2年は大昔なので、覚えていなかったみたい。

 扉のところにスズキコージさんのサインがあるのだが、日付が2007年になっている。「みんな、まだ生まれてないよね」

 読み始めると、楽しそうに笑いながら聞いていた。中でもやっぱり「へんなひと かぞえうた」が人気で、一番よく笑った。

 

 12分。

 

2017年度9回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居 『えのなかのゆうれい』 古川タク

Oさん◯ 絵本 『ワニぼうやのやまのぼり』 内田麟太郎/文、高畠純/絵

私  ◯ 素話 『うそつきサギ』インドの昔話

 

 日が短くなってきた。いつもと同じ4時半なのに、もう日が暮れかかっている。外が暗いと室内の雰囲気も変わる。43人の子どもたちがいて、外で遊んでいた子もみんな集まっておはなし会を始める。

 

 初めにOさんから。

『えのなかのゆうれい』

えのなかのゆうれい (おもしろ妖怪、お化け紙芝居)

 道具屋の留守番を頼まれたちゅうべえさん、可愛い女の子が描いてある絵を見つけて、「こんな女の子と遊びたいなあ」とつぶやくと、女の子が絵から飛び出してきた。

 昔話かと思ったら、そうではなく、2種類に見えるだまし絵のようなもので遊ぶ紙芝居だった。初めのうち、子どもたちはよく意味がわからなかったようだが、2枚めの絵ではすぐに見破った。

 最後の方、演じ方がちょっとむずかしくて、練習してきたというOさんも戸惑っていた。

 

『ワニぼうのやまのぼり』

ワニぼうのやまのぼり

 これは、まさに秋の絵本。色とりどりに紅葉した山が主役。ワニぼう一家が秋の山にハイキングに行くと、なんと、山が立ち上がって、一緒に山登りを始める。

 「山がやまのぼり?」と子どもたちも驚いていた。単純な話だが、色鮮やかな紅葉がきれいな絵本。

 

 ここで私に交代。

『うそつきサギ』

 稲刈りが進みつつある田んぼを見ていたら、白鷺があちこちにいて、久しぶりにこの話を語りたくなった。1年半前に児童館で語ったものだが、当時の1年生は今は3年生であまりいないだろうし、いても多分覚えていないと思う。

 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

 

 今日は、まずサギの写真を見せて「この鳥、知ってる?」と聞くと、何人かの子が「サギ」「シラサギ」と答えてくれた。

  そこから始める。さっきまでちょっとガヤガヤして落ち着かなかった子どもたちも、びっくりするくらい集中して聞いてくれた。(1人だけ眠さに耐えかねて船を漕いでいた子がいたが)

 途中、「食べたんだ!」「え?だましてるんじゃない」など声を上げている。「うろこッて何?」と聞かれたのはちょっと意外だったが「魚の表面についている固い皮みたいなの。一枚一枚剥がれるんだよ」と説明した。

 子ガニがサギの首をハサミで締め付ける場面では「殺したの?」と。お話にのめり込んでいる様子。

 最後に「さあ、子ガニはサギを許してあげたでしょうか」と聞いてみたら、

「許さない!」「絶対許さない!」の大合唱だった。

 

 

 

朝の読書タイム:2年2組(第2回)

◯ 絵本 『ざぼんじいさんのかきのき』 すとうあさえ/文、織茂恭子/絵

◯ 絵本 『カニツンツン』 金関寿夫/文、元永定正/絵

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

「見えるところに行っていい?」と椅子を持って前に来るのはいいけど、前に出すぎじゃない? 私の足元まで来ちゃって、かえって見にくいと思うんだけど。

 

『ざぼんじいさんのかきのき』 

ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)

 ざぼんじいさんの柿の木に美味しい柿がたくさんなるのだが、独り占めして誰にも分けてくれない。

 そんなざぼんじいさんの隣に引っ越してきた陽気なまあばあさん。ざぼんじいさんが意地悪でくれた柿のへたを喜んでもらっていき、子どもたちと楽しそうに・・・。

 次にどうなるか、予想しながら聞いているようだった。それをいちいち口に出すのでかわいい。

 最後の、種をまいている場面では「手からビームじゃん」「まあばあさんにかけてるじゃん」などと笑っていた。

 この絵本は秋にはいつも読みたいので、購入した。

 

『カニツンツン』

カニ ツンツン (こどものとも傑作集)

 これは私の定番だが、このクラスでは初めてだった。子どもたちはちょっと戸惑って、「何語?」「英語?」「カニがついてきてる」などと言っていた。だんだんおもしろさが分かってくるだろう。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 最後は締めの一冊。先生に止められないうちにサッと始めた。

みんなで楽しく唱和して、また「早い~」と言われつつ、おしまい。

 

10分。

 

朝の読書タイム:1年2組(第2回)

◯ 絵本 『あめのちゆうやけ せんたくかあちゃん』 さとうわきこ こどものとも2013年4月号

◯ 絵本 『ぞうくんのあめふりさんぽ』 なかのひろた

◯ 絵本 『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 朝から雨降りだったので雨の絵本を揃えた。どちらも有名な絵本のシリーズなので、皆知っていたようだ。「保育園にあった~!」などと叫んでいた。

 

『あめのちゆうやけ せんたくかあちゃん

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 相変わらず元気いっぱいのせんたくかあちゃん。せんたくするものがないかと探していると、川を流れてくるふしぎなものを見つける。

 洗って干してみると、それは星たちと月だった。

 ほんとに内容を知っている子がいて、先を言っちゃったりしたが、そんなに気にならなかった。絵をよく見せながら、ゆっくり読んだ。

 

『ぞうくんのあめふりさんぽ』

ぞうくんの あめふりさんぽ (こどものとも絵本)

 これも「ぞうくんのさんぽ」シリーズでおなじみ。やっぱり知っている子が多かったが、次々背中に乗っていくのがおもしろいのは変わらない。わかっていても「ええ?!」と叫んでしまうのだ。

 最後にカメくんの背中にみんなが乗った時には・・・・。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 これは私の定番絵本だが、このクラスではまだ初めて。先生が時間を気にしているのが感じられたので、ちょっと早口で読んだ。「かぞえうた」というものにあまり馴染みがない子が多いらしく、「ダジャレ?」などと言っている。でも、よく笑ってくれた。

 先生は余程あせっていたのか、私が本を閉じるやいなや「はい、今日も楽しいお話でしたね」と間髪入れずに引き取っていった。なんだかな~。

 子どもたちは「早い~」と不満げだったが。

 

10分。

 

朝の読書タイム:4年2組(第2回)

◯ 絵本 『わすれられないおくりもの』 スーザン・バーレイ/作、小川仁央/訳

◯ 本の紹介 『へんてこもりにいこうよ』 たかどのほうこ

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 教室いっぱいに机が詰まっているが、始めようとしたら見えやすいところに移動したいという。後ろの方の子が体だけササッと前に寄ってきた。机は動かせないし、椅子を持って移動するのも隙間があまりなくて大変だからだろう。

 

『わすれられないおくりもの』

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)

 初めに、しんみりした話を読むことにした。これは死をテーマにしたもの。でも、湿っぽくなくて前向きで、説教臭くもなくて、いいと思う。

 死をテーマにした絵本では、最近賛否両論で話題になった『ママがおばけになっちゃった』があるが、私は『わすれられないおくりもの』の方が好き。死は軽く扱うものではないと思うから。

 4年生の子どもたちはシーンとしてよく聞いてくれた。

 

『へんてこもりにいこうよ』

へんてこもりにいこうよ (おはなしカーニバル 10)

 私の大好きな、たかどのほうこさんの幼年童話。しんみりしたお話の後に楽しい本の紹介・・・と思って持ってきた。

 「へんてこもり」で動物しりとりを始めた4人組。初めのうちはうまく進んだが「ま」で思いつかなくなった子が苦し紛れにデタラメに言った「まるぼ」。そんな動物いないよね、と皆に言われて笑われたところへ、なんと「まるぼ」が現れて・・・。

 絵を見せながら話すと、子どもたちは大笑い。興味を持ってくれたようだった。続きは自分で読んでね。

 これは、字が大きくてひらがなばかりだから、小学校低学年でも読める本なので、普段あまり本を読まない4年生でも楽に読めるはず。それでいて、内容は決して幼稚ではなく、大人でも楽しいくらい。だからこれが、本に親しむきっかけになってくれたらいいなと思う。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 そして、締めはやっぱり定番のこれ。一緒に唱和して終わりにした。

 

10分。

朝の読書タイム:1年2組(第1回)

◯ 素話 『ふくらし粉』 英語と日本語で語る フランと浩子おはなしの本〈第1集〉より

◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

 

 1学期はタイミングが悪く、このクラスに入れなかったので、なんと今日が初顔合わせ。それでも、児童館で会っている子は知っている。名前も覚えてくれている子もいた。

 35人ぐらいでぎっしりの教室で、みんな行儀よく、目を輝かせてこちらを見ている。

 

『ふくらし粉』 

英語と日本語で語る フランと浩子おはなしの本〈第1集〉

 ↑この本に載っているお話だが、私は自分なりに少し味付けを変えて語っている。

 例えば、この本のテキストだと、歌の歌詞や「Big Hungry Bear!」など、英語のままになっている部分があるが、私は全部日本語に直して語って(歌って)いる。

「英語の「B」の破裂音で迫力を出すということだが、そこは私は「大きな腹ペコぐまでした。『がお~!俺は腹が減っているんだ・・・』」の『がお~!』でその迫力を出している。子どもたちの様子を見ながら、どのくらい怖がらせるか加減して。

 この話は私が一番得意なものなので、今日も子どもたちとの一体感を楽しみながら演じることができた。すごい盛り上がりだった。子どもたちはワクワクが止まらないという感じ。

 そんなふうにノリノリで語っていたためか、子どもたちが「わあ~」と歓声を上げるので収まるのを待ったりしていたためか、いつもより時間がかかった気がする。10分近くかかったかな。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 もう時間がなくなってしまったが、無理やり定番のこの絵本を早口で読んだ。これもクマつながりだし、定番絵本を一冊は読みたかったから。

 早口で読むと1分ぐらいで終わるから大丈夫。そして、そのおもしろさもわかってくれたみたい。よく笑っていた。

 

 終わると「早い~」「もっと~」「おもしろかった」などと声が上がって、嬉しかった。

 10分。