チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

2019年度15回目の児童館おはなし会

Oさん ◯ 紙芝居『100まんびきのねこ』 ガァグ/原作、 高橋五山/脚色、川本哲夫/絵

Oさん ◯ 絵本『ほんとうのおにごっこ筒井敬介/作、堀内誠一/絵

私  ◯ 素話 『節分の鬼』

私  ◯ 絵本『おにとあんころもち』 おざわとしお・くのあいこ/再話、半田強/絵 こどものとも2017年1月号

 

 52人の子どもたち。外で遊んでいたのが、ダダダダダ~っと駆け込んで来た。

いつものようにOさんから。

『100まんびきのねこ』

ひゃくまんびきのねこ (たのしい世界のおはなし)

 16場面もあって長いから・・・とOさんは気にしていたが、聞いていると全然長く感じなかった。話がシンプルでわかりやすいせいかもしれない。それでも10分かかった。子どもたちは静かに聞いていた。

 

『ほんとうのおにごっこ

ほんとうの おにごっこ (かわいいとのさま)

 この本の中には「かわいいとのさま」の話が3つ入っているが、その中から表題作の「ほんとうのおにごっこ」を読んだ。

 聞いていて、私にも話がちょっとわかりにくく、終わったとたん、子どもたちから「え?途中じゃないの?」という声。確かに、オチがなくて、終わった感じがしない話。

 

ここで私に交代。

『節分の鬼』

 2年に1回語っているこの話。家族を亡くして生きる気力を失っていたおじいさんが、節分の日にやけくそで「鬼は内、福は外」と豆をまいたら、鬼たちがぞろぞろとやってきて・・・

 楽しい鬼で、明るい話。子どもたちも驚いたり笑ったり、引き込まれていた。

 

『おにとあんころもち』

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 これは、似た話がよくあるのだが、とにかく絵が素晴らしい。子どもたちは目を奪われていた。鬼の大将が出てくる場面では「わあ!」と声が上がった。

 三河の方言が、私にはちょっと読みにくくて、語尾を変えてしまったところもある。許してください。

 子どもたちは今日は最初から最後まで集中して聞いていて、いつになくいい雰囲気だった。

 

23分。

朝の読書タイム:2年2組(第4回)

◯ 絵本『キリンのあかちゃんがうまれた日』 志茂田景樹/文、木島誠悟/絵

◯ 絵本『おばあさんとマリーちゃん』 織茂恭子

◯ 絵本『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 体操着に着替えていたので少し待って、それでも時間通りに始められた。みんな元気。半袖の子も結構いる。

 

『キリンのあかちゃんがうまれた日』

キリンのあかちゃんがうまれた日 (ポプラ社の絵本 68)

 とても気に入ったので、昨日に引き続き2年生でも読むことにした。ここでも、扉のキリンの模様みたいな図柄を見て、ハートがあるのことに目ざとく気づいて「あ、ハート!」と。。

 絵がとっても素敵なので、この方にはもっとたくさん絵本を描いてほしい。

 

『おばあさんとマリーちゃん』

おばあさんとマリーちゃん こどものとも 2000年10月号

 これは私のお気に入り。このクラスではまだ読んでいなかったので、今日読んだ。

「マリーちゃん」という名前に似合わない大きなごつい犬がやってきたところでは、やっぱり子どもたちは驚いていた。私がその犬の台詞をかなりダミ声で読んだせいもあるかも。

 最後は仲良くなってめでたしめでたし。いい話だなあ。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 締めはこれ。みんな覚えていて、一緒に声を出してくれた。

 

10分。

 

 

朝の読書タイム:1年3組(第4回)

◯ 絵本『キリンのあかちゃんがうまれた日』 志茂田景樹/分、木島誠悟/絵

◯ 絵本『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 

 みんな体操着に着替えていて、元気いっぱい。

 

『キリンのあかちゃんがうまれた日』

キリンのあかちゃんがうまれた日 (ポプラ社の絵本 68)

 絵がはっきりしていて、遠目がきく。動物園のキリンの夫婦に初めての赤ちゃんが生まれる話。キリンのお父さんの目線で書かれているのが新鮮。生まれるまでソワソワする様子、やっと生まれてからも、赤ちゃんが立ち上がるまでハラハラしながら見守る様子などが、臨場感たっぷりに描かれている。

 特に、生まれる瞬間の場面は上に開くようになっていて、ドラマチック。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 またまた定番絵本。このクラスではすでに3回目だけど、「あ、おもしろいやつ」「知ってるけど、いい」などと喜んで、よく笑ってくれた。読み終わってからも「もっと読みたい」という声が聞こえた。

 

10分。

2019年度14回めの児童館おはなし会

Oさん ◯ 絵本『雪の上のなぞのあしあと』あべ弘士

Oさん ◯ 紙芝居『わし、たわし』かとうようこ/作、野村たかあき/絵

私  ◯ 素話『雪』中国の昔話

私  ◯ 絵本『3びきねこさんのそりあそび』 柳生まち子

 

 寒いのに、相変わらず子どもたちは元気に外で遊んでいた。放送が入って児童室に集まると53人。今日もぎっしり。3年生の男の子4~5人が喋りたくてたまらない様子で、どうしても集中しない。

 

『雪の上のなぞのあしあと』 

雪の上のなぞのあしあと (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)

 あべ弘士さんの動物園飼育係時代に実際あったお話だとのこと。ある寒い夜、雪の上にできた不思議な足跡は、いったい誰のもの?

 犯人がわかって「足跡というより腹跡」とのところで、笑いが起こった。

 今の季節にピッタリ。

 

 『わし、たわし』

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 ダジャレを入れた話。表紙を見ただけで、このインパクトの強い顔に笑いが起こる。たわしが最近出番がないからと、旅に出る。「おおわし」に捕まえられて空の旅をしたり、海で泳いで「いわし」の群れに出会ったり・・・。

 

 

『雪』

 昔、ある村では冬に雪が降るのだが、その雪は小麦粉だった。次の日も雪が降るとそれは甘い砂糖。人々はそれを集めて貯蔵しておけば安心。働かなくても食べ物には困らない。そのうち・・・

 終わってから「それ、ホントの話?」と聞く子もいた。おもしろいなあ。

 このお話は、約1年前にもここで語ったのだが、覚えている子はいなかった。

 

『3びきねこさんのそりあそび』

3びきねこさんのそりあそび (こどものともセレクション)

 3びきねこさんのシリーズなのだが、知っている子はいなかったみたいで、ねこの名前が出てくるたびに「?」という顔をしている。それで、指差すようにした。

 ソリをもらった いたち が誰も乗せてあげずに一人で何度もソリ滑りをしている。子どもたちからは「そんなの見せびらかしじゃん」と非難轟々。

 そして、ついにみんなが勝手に乗り込んで滑り出したところでは「ぶつかるよ」「壊れるよ」と見事に予想していた。

 

 今年はさっぱり雪が降らないので、ほんとの雪遊びはできないね。

朝の読書タイム:4年2組(第4回

◯ 絵本『あやしい妖怪はかせ』小森香折/文、西村繁男/絵

◯ 絵本『おばあさんとマリーちゃん』 織茂恭子 (こどものとも2000年10月号)

◯ 絵本『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 

 5分ぐらい前についたら、もう先生もいらして、みんな席に座ってじっと待っていた。それで、早く入れてもらって早く始められた。

 

『あやしい妖怪はかせ』

あやしい妖怪はかせ

 昨日の4年1組に続き、今日は2組でも同じものを読んだ。表紙を見るなり「あ、こなきじじい!」の声。今の子は結構妖怪に詳しい。「妖怪ウォッチ」のおかげか。

 反応は昨日の1組とだいたい同じ。はかせが「おしろいばばあ」と言ったのが実はモリオのお母さんだったところでは「ひでえ」、その次に「こなきじじいだ」と言うと「今度はお父さんだな」と。でも、違うんだなあ。

 最後まで楽しく読めた。

 

『おばあさんとマリーちゃん』

おばあさんとマリーちゃん こどものとも 2000年10月号

 これは大好きな絵本だが、単行本になっていない。2000年に発行された月刊「こどものとも」なので、耐久性はあまりないのだが、大事にしなければ。

 一人暮らしのおばあさん。何をするにも一人でさびしいから、犬を飼おうと思いついた。マリーちゃんと名付けよう・・・と夢が膨らみ、募集の貼り紙を出す。ところがやって来たのは、ごっつい大きな犬。おばあさんのご飯やおやつのドーナツまで全部平らげてしまう。怒ったおばあさんは・・・

 心温まるお話。子どもたちは「マリーちゃん」という名前と、この犬の風貌・性格の差にびっくりしていた様子。「マリーちゃんって・・・・これ男じゃないの?」などと言っている子もいた。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 5分早く始められたので、もう少し時間が余った。それで定番絵本を読むことにした。取り出すとさすがに覚えていたらしく「へんなひと・・・」という声が聞こえた。この絵本の中の一番人気「へんなひとかぞえうた」のことだ。

 いつものように楽しく読んで締めた。

 

 このクラスの先生は前回は私が読んでいる目の前を何度も横切って通って行ったりしたのだった。今日は目の前じゃなくて、教室の真ん中あたりの席を通って横切っていた。まあ、すこしはマシだけど、真ん中より後ろの子どもたちは気になっただろうな。

 そして、この先生、私が3冊めを読み終わって本を閉じるやいなや(時間ちょうどだったのは確かだが)、「はい、今日は3冊も読んでいただいてよかったですね」と挨拶を促す。細かいことだけど、私が「はい、今日はこれでおしまいです」などと言ってからにしてほしかった。いかにも終わるのを待ちかねていたように、続けられちゃ困るから素早く打ち切るーという感じでやられると、あまり気持ちのいいものではなかった。

 ただ、こういう、担任の先生に対する不満などを口にしてはいけないことはわかっているので、記録簿にも書かず、校長先生や他の先生にも決して言わない。