◯ 絵本 『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵
朝からものすごく元気。
私は手をメガホンにして「見えにくい人は椅子を持って移動してくださーい。でも、一番前の人より前に出ちゃダメね。」と叫ぶ。そのうちチャイムが鳴り始めたので、「鐘が鳴り終わったら、移動終わり~!」と。
なんとか落ち着いて、始めることができた。
『あな』
知っている子もわりといたようだが、読み始めるとみんな惹きつけられていた。いちいち、いろんな反応をするのがおもしろい。「ふか~い」「また誰か来るよ」「イモムシ嫌い」などなど。
男の子が穴を掘って、穴の中に座って、また埋め戻すだけのお話なのに、なんでこんなにおもしろいんだろう。子どもでなくても私でもなぜかワクワクする。
『とぶ』
「空を飛んだことある人?」と聞いてみると、何人か手を上げたが、「飛行機に乗ったりしたのはダメだよ」と言うと、照れくさそうに手を下げた。
この絵本では、空を飛んだ夢を見た男の子が、次の朝ためしてみると、本当に空を飛べた話。手足の動かし方のコツをつかんでいくところ、地上の様子を見て声も聞こえるのに相手は全然こちらに気づかないところ、海の上を飛ぶところ、やっぱりワクワクする。
読み終わってから、「空をとぶ夢を見たことある人?」と聞いてみたら、結構たくさんの手が上がった。「じゃあ次の日に試してみればよかったね」
『かぞえうたのほん』
これは私の定番絵本だが、このクラスでは去年5月に一度読んだきりだった。
時間があまりなかったので、やや早口でさっさと読んだ。それでも、子どもたちはよく笑って、楽しんでいた様子。
そして嬉しいことに、終わった瞬間、「もう一回!」が出た! 1年生はまだ素直に(?)こういう声を上げてくれるからかわいい。
ただ、本当にもう一度読む時間はなかったので、「もう一回読みたい人は、図書館にあるから借りてね。」と言っておいた。何年も前、私が読み聞かせしたことから子どもたちが図書館の先生に要望して買ってもらったのだ。
「次に会う時はみんなは2年生だね」と言って、今日はおしまい。
10分。