◯ 絵本 『てんごくに いった のうふ』 プラサンサ/カルコーッテゲ/再話・訳、イノーカ・デ・シルバ/絵 (こどものとも2016年10月号)
◯ 絵本 『ひーじー』 東郷聖美 (こどものとも年中向き2016年11月号)
読書週間が始まり、階段脇には子どもたちが書いた本の紹介カードがずらりと展示されていた。絵も描いてあって、かわいい。どんな本を読んでいるのかな、と興味深く見入ってしまった。3年生は、ドラえもんの学習まんがシリーズが多い。確かに、あれはなかなかよくできていて、私も面白くてためになると思っていた。
もう一段登って4年生のを見てみると、1年違うだけでガラッと内容が違っていた。ちゃんとした(?)長い本を読んでいる子も結構いた。
さて、そうこうするうちに時間になり、1年2組の教室へ向かう。入っていくなり、何人かの子が駆け寄ってきて、本の貸出カードに貯まったスタンプを自慢げに見せてくれた。100冊以上だって。
今日は、何の絵本にしようか迷ったので、何種類か持って行った。
「ヤギの話とゾウの話どっちがいい?」ときいて手をあげてもらったら、ゾウのほうが多かったので、『てんごくにいったのうふ』にした。ヤギの方は昨日2年生に読んだ『ガラスめだまときんのつののヤギ』を考えていたのだが。
『てんごくに いった のうふ』
田んぼを荒らす犯人を捕まえようと見張っていた農夫が見たのは、1頭のゾウだった。そして、夜が明けようとした時、そのゾウは空中に浮き上がったので、農夫はとっさにその象のしっぽにつかまって、一緒に昇っていったら、ついたのは天国だった。
天国で大きなマンゴーを食べるあたりは、さすがスリランカの昔話だなあと思った。私もマンゴーが大好きなので、うらやましい。
さて、その話を聞いて村人たちがみんな天国へ行きたがった。次の晩、ゾウのしっぽにみんなでつながってぶら下がり、昇っていく。
ところが、一番下にぶら下がっていた男がマンゴーが大好きで、天国のマンゴーがどのくらい大きいのか知りたくなって・・・・
「農夫」「臼」「マンゴー」「パパイヤ」などは、念のため短く説明を加えて読んだ。
1年生は、思ったことをそのまま口にするからおもしろい。農夫が両手を広げてマンゴーの大きさを示した場面では、「あ、放してる!」「落ちる!」などと声が上がった。落ちていったところでは「死んだの?」
最後に、ぞうは にどと たんぼに おりてくることはありませんでした、というところを読むと、「なんでだろう?」「くっついて行こうとしたのを知ってたんだね」「重かったからかな?」などと言っていた。
『ひーじー』
次は、残り時間を見て、昨日2年生に読んだ『ひーじー』にした。
chocolate-doughnuts.hatenablog.com
ひーじーは おせんべいを たべると イタタタタって いう
のところでは、すかさず
「硬いからだね!」
だって。そしてプリンが大好きだと聞くと、
「やわらかいからだね!」
同じ昔の話を3回するところでは、笑っていた。
この絵本では、ひーじーがいつもニコニコして幸せそうで、見守る家族も温かくて、それがとてもいい。単行本になるといいなあ。
10分。