Oさん◯ 絵本 『どんぐりきょうだい』中川ひろたか/文、かべやふよう/絵
Oさん◯ 紙芝居 『いたずらぎつね』 櫻井信夫/脚本、藤本四郎/絵
私 ◯ 素話 『小槌の柄』大分県の昔話
私 ◯ 絵本 『きつねのホイティ』 シビル・ウエッタシンハ、松岡享子/訳
4時ギリギリに滑り込むと、子どもたちは外でリレーを始めるところで、ちょっと待つことに。ちょうどよかった。
人数はいつもよりずっと少なくて、32人。
『どんぐりきょうだい』
これは比較的新しい絵本で、私は初めて見た。中川ひろたかさんがこんなお話を書くなんて、ちょっとびっくり。
どんぐりのきょうだいの可愛いお話。リスに食べられそうになったけど、危ないところで助かって、やがて春になるとそれぞれ芽を出し、木に育っていく。
絵が見やすくて素直で、なかなか素敵。
『いたずらぎつね』
これは私も演じたことのあるおなじみの紙芝居。Oさんもとても上手に演じていた。
いつもいたずらをして人を困らせているキツネと、和尚さん小僧さんの知恵比べという感じ。キツネは結局負けちゃうんだけど、徹底的にやっつけるのではなく、ちょっと愛情のこもった終わり方で、いい感じ。
ここで私に交替。
『小槌の柄』
Oさんのを聴きながら、この素話を入れようか、やめようか、ずっと迷っていた。絵本だけでいいかな~。でも、これは短いし、せっかく用意したから、やっぱり入れようかな~。
結局、入れることにしたのだが、失敗だったかもしれない。
ここまでシーンと集中して聞いていた子どもたちだが、少し疲れたのか、落ち着きがなくなってきた。
素話の最中には、一人の男の子がやたらと邪魔に入る。素直に反応してくれるのならいいのだが、バカにしたような余計な茶々を入れたり、ネタバレ的なことを言ったり。相手にしないで進めたけど、気になってしまった。
お話自体は、単純。
怠け者の男が、楽して食べ物を得ようと、大黒様に打ち出の小槌を借りに行く。しかし、小槌の柄が壊れていて、付け替えるには「使い込んで握るところが凹んで黒光りするくらいになった鍬の柄」を使わなければならない、と言われる。男は、打ち出の小槌欲しさに鍬を振るって働くようになる。そうしているうちに、怠け者ではなくなり、もう打ち出の小槌は必要なくなるのだ。
『きつねのホイティ』
私の大好きな絵本。シビル・ウエッタシンハさんのお話も絵も、明るくて楽しそうで、いいんだよなあ。
chocolate-doughnuts.hatenablog.com
「さっきは、紙芝居でキツネが出てくる日本の昔話がありましたが、これもキツネの話です。でも、日本ではありません。どこの国のお話でしょう?」
「アメリカ~」
「違うよ。スの付く国」
「スイス!」
「スエーデン」
「スペイン」
あ、スの付く国って結構いっぱいあるんだね。3年生までしかいないのに、国名を結構知っていることにびっくり。
「残念。正解はスリランカです」
そして、読み始めた。この絵本には、歌が何度も何度も出てくる。私は昔即興で作った節が定着して、いつもそれで歌う。
村の陽気なおかみさんたちとキツネのホイティの、騙し合いというか、交流というか、それがほほえましくて、いい話だ。
30分ぐらい。