Kさん◯ 紙芝居 『がんばれまいごのたっくん』手島悠介/作、今井弓子/絵
Kさん◯ 絵本 『教室はまちがうところだ』蒔田 晋治/作, 長谷川 知子/絵
私 ◯ 素話 『小槌の柄』 大分県の民話
4時ちょうどに飛び込むと、みんな座って準備ができていた。1~3年生41名。
今日はKさんとふたり。初めにKさんにやってもらう。
『がんばれまいごのたっくん』
公園に遊びに行ったたっくん、知っている犬が迷子になっているのを見つけ、その犬の家に連れて行ってあげようとするが、途中で道がわからなくなって迷子になってしまう。
身近な話だったからか、みんな集中して見ていた。
『教室はまちがうところだ』
これは、題名の通り、「間違ったっていいんだ、間違いを恐れずに発表しよう」という主張を全ページを使って訴えている絵本。
絵は親しみやすい。文は真面目すぎて説教臭い感じはするけれども、言っていることは悪くないと思う。
ただ、文字が手書き風で読みづらく、言葉遣いもちょっと変わっていて、Kさんは最初から苦労しているのが見え見えだった。つっかえたり、読み間違えて意味が通じなくなったりして、ハラハラしてしまった。子どもたちもそわそわしてきて、Kさんはそれも気になって余計焦っていく。
Kさんは後で猛反省していた。「読んで来たんだけど」とは言っていたが、多分読み聞かせするように持って読むのではなく、普通に1回さらっと読んできただけなのだろう。すごく気にして、館長先生にもわざわざ謝っていたくらいなので、十分わかったと思う。
『小槌の柄』
いつものように、福娘童話集から選んだ。最初に「大分県ってどこにあるか知ってる?」と聞いてみたが、反応はいまいち。館長先生だけが「新婚旅行に行った!」とはしゃいでいたが。子どもたちは「九州」と言っても、ピンと来ないみたいだった。
まあ、とにかく始める。顔を見て、ちょっとわからなそうなところは解説を挟んだりして、テキスト通りではなかったが、つっかえずにすらすらと語れたと思う。
怠け者の男が、楽をして食べ物を得ようと、大黒様に「打ち出の小槌」を借りに行くが、小槌の柄が折れているので使えないと言われる。柄には、握るところがくぼんで黒光りするほど使い込んだ鍬の柄でなければならないということだ。
男は「打ち出の小槌」の柄のために、鍬を握って畑を耕し始める…
多分、このくらいの話なら理解してくれたと思う。素話は対面で反応が直接見えるので、楽しい。みんな一心にこちらを見てくれていた。
『からだっていいな』
最後に絵本。これはストーリーというより、体の働きや感覚を子どもの視点から淡々と描いた絵本。地味だけれど、絵が楽しいし、最後のほうで素っ裸になる子どもたちが出てくるので、盛り上がっていた。
ちょうど30分。