Oさん◯ 紙芝居 『えのなかのゆうれい』 古川タク
Oさん◯ 絵本 『ワニぼうやのやまのぼり』 内田麟太郎/文、高畠純/絵
私 ◯ 素話 『うそつきサギ』インドの昔話
日が短くなってきた。いつもと同じ4時半なのに、もう日が暮れかかっている。外が暗いと室内の雰囲気も変わる。43人の子どもたちがいて、外で遊んでいた子もみんな集まっておはなし会を始める。
初めにOさんから。
『えのなかのゆうれい』
道具屋の留守番を頼まれたちゅうべえさん、可愛い女の子が描いてある絵を見つけて、「こんな女の子と遊びたいなあ」とつぶやくと、女の子が絵から飛び出してきた。
昔話かと思ったら、そうではなく、2種類に見えるだまし絵のようなもので遊ぶ紙芝居だった。初めのうち、子どもたちはよく意味がわからなかったようだが、2枚めの絵ではすぐに見破った。
最後の方、演じ方がちょっとむずかしくて、練習してきたというOさんも戸惑っていた。
『ワニぼうのやまのぼり』
これは、まさに秋の絵本。色とりどりに紅葉した山が主役。ワニぼう一家が秋の山にハイキングに行くと、なんと、山が立ち上がって、一緒に山登りを始める。
「山がやまのぼり?」と子どもたちも驚いていた。単純な話だが、色鮮やかな紅葉がきれいな絵本。
ここで私に交代。
『うそつきサギ』
稲刈りが進みつつある田んぼを見ていたら、白鷺があちこちにいて、久しぶりにこの話を語りたくなった。1年半前に児童館で語ったものだが、当時の1年生は今は3年生であまりいないだろうし、いても多分覚えていないと思う。
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今日は、まずサギの写真を見せて「この鳥、知ってる?」と聞くと、何人かの子が「サギ」「シラサギ」と答えてくれた。
そこから始める。さっきまでちょっとガヤガヤして落ち着かなかった子どもたちも、びっくりするくらい集中して聞いてくれた。(1人だけ眠さに耐えかねて船を漕いでいた子がいたが)
途中、「食べたんだ!」「え?だましてるんじゃない」など声を上げている。「うろこッて何?」と聞かれたのはちょっと意外だったが「魚の表面についている固い皮みたいなの。一枚一枚剥がれるんだよ」と説明した。
子ガニがサギの首をハサミで締め付ける場面では「殺したの?」と。お話にのめり込んでいる様子。
最後に「さあ、子ガニはサギを許してあげたでしょうか」と聞いてみたら、
「許さない!」「絶対許さない!」の大合唱だった。