Oさん◯ 絵本『ハンダのびっくりプレゼント』 アイリーン・ブラウン
Oさん◯ 紙芝居『おまんじゅうのすきなとのさま』日下由美子/脚本、篠崎三朗/絵
私 ◯ 素話『パンダ伝説』中国の昔話
私 ◯ 絵本『まゆとおおきなケーキ』富安陽子/作、降矢なな/絵(こどものとも2009年4月号)
日も長くなり、今日は暖かくて春を感じる日だった。児童館の子どもたちはちょっと少なめで38人。
いつものようにOさんから。
『ハンダのびっくりプレゼント』
Oさんの大好きな絵本だという。アフリカの少女の話。友達にいろんな果物をプレゼントしようとかごに盛って頭に乗せて歩いていくハンダ。ところが道々、ハンダの気づかないうちに、いろんな動物が一つずつ果物をとって行ってしまう。
子どもたちは「え~?気づくだろ」「軽くなっただろ」とざわめいていた。これでは友達のところに着くときにはかごは空っぽになってしまう・・・と思いきや、驚きのハッピーエンドが待っている。
『おまんじゅうのすきなとのさま』
次は紙芝居。3年ぐらい前に一度やったはず・・とOさん。何人か「見たことある!」と覚えている子もいた様子。
おまんじゅうが大好きな殿様が、もっともっと大きなおまんじゅうをもって来い、と命令する。おまんじゅう屋さんが困っていると、天狗が不思議なうちわをくれる。それであおぐとなんでもどんどん大きくなるというのだ。
早速殿様のところへ行って、おまんじゅうをあおぐとどんどん大きくなって殿様は大喜び。はしごを使って上に登ってご機嫌。それからもどんどんおまんじゅうが大きくなっていくと・・・。
子どもたちは「え~」「爆発するよ」「落ちて死ぬじゃん」などハラハラしていた。
『パンダ伝説』
Oさんが最初に読んだ「ハンダのびっくりプレゼント」を見てびっくりしたのは私の方。だって、Oさんからメールで題名を伝えられたとき、私はてっきり動物のパンダの話だと思いこんでしまっていたから。
それで、その絵本に合わせてパンダの昔話を探してきたのだった。そんな内幕を話してから、この短いパンダのお話をした。
パンダがなぜ白と黒になったかという悲しい話もあったのだが、こっちの、のんきなパンダの話の方が気に入ったので、これにした。
『まゆとおおきなケーキ』
「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ6冊のうちの1冊だが、これは単行本になっていない。私は月刊誌で持っているので、大事にしている。
今日は暖かくて、春が近づいている感じがしたので、まゆたちが「春のパーティ」開くという、この絵本はぴったりだった。しかも、Oさんの紙芝居でおまんじゅうが大きくなったのとも連動している。こっちは大きなケーキだから。
表紙の絵を見て「あ、見たことある」「おんなじ」と声が上がった。まゆのシリーズは以前にも読んだことがあるからね。
まゆが太陽の光を遮る雲から逃げながらケーキを焼くところでは、大きな木鉢を頭の上に掲げて野山を駆け回るまゆに、「すげー」と声が上がった。焼き上がったところでは「クリームは?」と言う子もいておもしろかった。