Oさん◯ 紙芝居『やさしいよくりゅうプテラ』やましたこうへい
Oさん◯ 絵本『ふゆですよ』 柴田慎吾/作、降矢なな/絵
私 ◯ 素話『葉のない木と 葉のある木』 岐阜県の昔話
私 ◯ 絵本『とりになったきょうりゅうのはなし』 大島英太郎
53人もいた。小雨が降っていたが、その前に外遊びをしたらしく、「疲れた」と言う子も。
『やさしいよくりゅうプテラ』
恐竜大好きな子が多いらしく、大興奮。それぞれ自分の知識をひけらかしたいのか、ワイワイ大騒ぎ。出てくる恐竜の名前を言ったり、「肉食恐竜なんだよ」と解説したり。まあ、それも楽しんでいるうちなんだろうけど、演じる方は大変だったみたい。
紙芝居のお話は、やさしいプテラノドンのプテラが、迷子の恐竜のお母さんを探しに行って、途中でいろいろな恐竜の頼みを聞いてあげたりするもの。
最後にお母さんが見つかって、お母さんが子どもの恐竜に「チビちゃ~ん!」と呼びかけるところで、なぜか大笑いが起こった。「名前ないのかよ!」と言う子もいた。
『ふゆですよ』
どちらかというと詩的な絵本。各ページに、いろいろなところの冬の風景が現れる。この絵本の降矢ななさんの絵は写実的で、遠くから見ると写真のようにも見えた。
『葉のない木と 葉のある木』
これは私が(特に決めているわけではないが)2年毎に語っているお話。カラスとスズメが楢の木に一夜の宿を頼むが、気位の高い楢の木に断られる。神様がとりなしてもだめ。神様は怒って楢の木は冬には葉が「ちるようにしてしまう。
その後、松、杉、ひのきは快くカラスとスズメを受け入れたので、それらは一年中緑の葉をつけていられる。
「そうなのか~」と納得している子もいてかわいかった。
それぞれの木を知らない子も多いと思うので、絵を用意して見せながら語った。
『とりになったきょうりゅうのはなし』
これは新版も出ていて、ほんとはそちらがよかったのだが、間に合わなかったので、古い方を読んだ。これは最初に2005年に出版されたもので、「かせきには いろがのこらにので、むかしのきょうりゅが どんないろをしていたのかは わかりません」となっている。その後、最新研究で恐竜の色や模様も推定できるようになったため、絵柄や解説も少し変えて改訂版を出したとのこと。機会があれば新しい方も読んであげたい。
それにしても、今の子どもたちは恐竜大好きで、よく知っている。この本の表紙を見せた途端「ああ、鳥の先祖は恐竜なんだよ」と来た。2005年にはそんなことみんな知らなかったでしょうに(少なくとも私はこの絵本で初めて知った)。
読み始めても、紙芝居の時と同じく、知っていることを言いたくてしょうがないらしく、にぎやか。
私は負けないように大きな声で読んだ。