チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

2019年度12回めの児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居『やさしいよくりゅうプテラ』やましたこうへい

Oさん◯ 絵本『ふゆですよ』 柴田慎吾/作、降矢なな/絵

私  ◯ 素話『葉のない木と 葉のある木』 岐阜県の昔話

私  ◯ 絵本『とりになったきょうりゅうのはなし』 大島英太郎

 

 53人もいた。小雨が降っていたが、その前に外遊びをしたらしく、「疲れた」と言う子も。

 

『やさしいよくりゅうプテラ

 

やさしいよくりゅうプテラ (ともだちだいすき)

 恐竜大好きな子が多いらしく、大興奮。それぞれ自分の知識をひけらかしたいのか、ワイワイ大騒ぎ。出てくる恐竜の名前を言ったり、「肉食恐竜なんだよ」と解説したり。まあ、それも楽しんでいるうちなんだろうけど、演じる方は大変だったみたい。

 紙芝居のお話は、やさしいプテラノドンプテラが、迷子の恐竜のお母さんを探しに行って、途中でいろいろな恐竜の頼みを聞いてあげたりするもの。

 最後にお母さんが見つかって、お母さんが子どもの恐竜に「チビちゃ~ん!」と呼びかけるところで、なぜか大笑いが起こった。「名前ないのかよ!」と言う子もいた。

 

『ふゆですよ』

ふゆですよ (四季のえほん)

 どちらかというと詩的な絵本。各ページに、いろいろなところの冬の風景が現れる。この絵本の降矢ななさんの絵は写実的で、遠くから見ると写真のようにも見えた。

 

 

 『葉のない木と 葉のある木』

 これは私が(特に決めているわけではないが)2年毎に語っているお話。カラスとスズメが楢の木に一夜の宿を頼むが、気位の高い楢の木に断られる。神様がとりなしてもだめ。神様は怒って楢の木は冬には葉が「ちるようにしてしまう。

 その後、松、杉、ひのきは快くカラスとスズメを受け入れたので、それらは一年中緑の葉をつけていられる。

 「そうなのか~」と納得している子もいてかわいかった。

 それぞれの木を知らない子も多いと思うので、絵を用意して見せながら語った。

 

『とりになったきょうりゅうのはなし』

とりになった きょうりゅうのはなし (かがくのとも絵本)

 これは新版も出ていて、ほんとはそちらがよかったのだが、間に合わなかったので、古い方を読んだ。これは最初に2005年に出版されたもので、「かせきには いろがのこらにので、むかしのきょうりゅが どんないろをしていたのかは わかりません」となっている。その後、最新研究で恐竜の色や模様も推定できるようになったため、絵柄や解説も少し変えて改訂版を出したとのこと。機会があれば新しい方も読んであげたい。

 それにしても、今の子どもたちは恐竜大好きで、よく知っている。この本の表紙を見せた途端「ああ、鳥の先祖は恐竜なんだよ」と来た。2005年にはそんなことみんな知らなかったでしょうに(少なくとも私はこの絵本で初めて知った)。

 読み始めても、紙芝居の時と同じく、知っていることを言いたくてしょうがないらしく、にぎやか。

 私は負けないように大きな声で読んだ。