チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

朝の読書タイム:4年2組(第2回)

◯ 素話 『白い石と黒い石』

◯ 絵本 『ぱくぱく はんぶん』 渡辺鉄太/文、南伸坊/絵

◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

 

 このクラス、今年度初めてなのだが、子どもたちは初めてじゃない・・・みたいな事を言う。先月Oさんが来たからかな?

 今日は小雨が降って肌寒いのだが、教室に入ると、3階であるせいか、子どもたちの熱気のせいか、少し暑いくらいだ。

 

『白い石と黒い石』

 毎年4年生に語ることにしているこの話。 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

  みんな真剣によく聞いてくれた。最後のところでは「ほー」と納得して感心した顔をしていたので、ちゃんと理解してくれたのだとわかった。よかった。

 

『ぱくぱく はんぶん』

f:id:chocolate_doughnuts:20171106182225j:plain

 これも、算数(分数)に関係があるので、セットで読むようにしている。大きかったケーキがどんどん半分になっていく様子に「ああ・・・」と声をもらす子もいた。同じ「半分」でも、「半分の半分の・・・」となっていく意味がよくわかっている様子。分数の意味も算数で習ったもんね。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 最後に、残り時間を確かめて、定番のこれを読んだ。「あ、知ってる」とにこにこ。

時間ぴったりに終わるように速度を調整して読めるのもこの絵本のいいところ。

 

12分ぐらい。

朝の読書タイム:2年2組(第1回)

◯ 絵本『山いっぱいのきんか』君島久子/文、太田大八/絵

◯ 絵本『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

 

 多分副担任の先生だと思うのだけど、私に気を遣ってくださっているのか、静かにさせようと必死なのが返って邪魔になる。私は、前に立ったらもう任せて欲しい。「見えにくい人がいたら椅子だけ持って移動して」と言ったら、先生が横から「◯◯さん、ここに入って」とか「動きにくかったらちょっと机を動かして」とか、イライラしたような声で口を挟んでくる。私は文句も言えないので黙っているが、心の中では「邪魔!」。

 

『山いっぱいのきんか』

山いっぱいのきんか

 月夜の晩に山へ草刈りに行ったランフーという男。山道にきんかがぎっしり並んで光っているのに驚く。偶然「山の神さまが、月の光に、きんかをさらす日」だった。不思議なおばあさんは「そなたは、うんよく それにであったから」と、きんかを3つ拾って、ランフーにくれた。

 ランフーは喜んだが、欲を出して・・・

 もっと、もっとーと、欲を出したために、月が沈んで、結局きんかは全部消えてしまったという教訓っぽい話。

 絵が綺麗で、話もわかりやすい。後から家族が順に後悔を口にするのもおもしろい。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 数分余ったので、定番のこの絵本を出した。「覚えてる?」というと、みんな笑顔で「あ~!」などとざわざわ。それはそれでいいのに、さっきの先生がまた「静かに!」と口出ししてきた。あーあ。楽しい気持ちをしぼませるようなこと、しないで欲しい。

 覚えていてはくれたけど、久しぶりなので、時間に合わせてちょっとゆっくりめに読み、絵もよく見せた。子どもたちは笑ったりして喜んでいた。

 

 終わると、先生が間髪入れずに「ありがとうございました」を言わせ、私が出て行こうとして一歩踏み出したかどうかという時には、もう「はい、じゃあ、椅子を戻して~」と子どもたちに指示。余韻も何もあったもんじゃない。

 でも、黙っておく。

 

10分。

 

 

2019年度4回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 絵本『このよでいちばんはやいのは』ロバート・フローマン/作、あべ弘士/絵、天野祐吉/訳

Oさん◯ 紙芝居『めだらけ』滝本つみき/脚本、吉本宗/絵

私  ◯ 素話『トラとカタツムリの競走』山口県の昔話

私  ◯ 絵本『もりのはみがき』村山桂子/作、山口みねやす/絵

 

 自転車で行ったのだが、向かい風で大変だった。そのため時間もかかり、ギリギリに到着。疲れたし・・・。でも、Oさんが先にやってくれるので、その間に休めてよかった。

 

『このよでいちばんはやいのは』

このよで いちばん はやいのは (かがくのとも絵本)

 子どもたちは興奮気味でワイワイ。始まると今度は内容に対して「◯◯の方が速いよ」「時速何キロ?」などと口々に叫び、なかなか落ち着かなかった。

 これは科学絵本で、動物の走る速さ、音や光の速さ、地球の自転や公転の速さなどを比べている。最後にもっと速いのは人間の想像力だ・・・というところはちょっと哲学的。

 ただ、低学年の子どもには難しかったのかもしれない。最後までざわざわしていた。

 

『めだらけ』

f:id:chocolate_doughnuts:20190603181210j:plain

 これはちょっと怖い妖怪の話。のっぺらぼうが、人や動物の目をとって自分にどんどんくっつけていく。

 騒いでいた子どもたちもいつの間にかシーンとなった。怖かったのかもしれない。話としては結構おもしろいと思う。ちゃんと最後には「めだらけ」も、自分の醜さに気づいて目を返し、去っていくし。

 

ここから私。

『トラとカタツムリの競走』

 さっきの絵本に関連して、この話にした。「トラとカタツムリではどっちが速いと思う?」と聞くと、もちろん「トラ!!」「そりゃトラでしょ」という答えが返ってくる。

 こういう競走の話は、似たようなのを以前語ったことがあり、それを覚えていたのか「カタツムリが2匹いるんでしょ!」と盛んに言う子がいた。この話は違うんだけどね。

 

『もりのはみがき』

もりのはみがき (行事のえほん)

 明日は虫歯予防デーなので、最後はこの絵本。カバが歯医者さんに行くところでは「ええ?」と驚いていた。その後も、じゃまにならない程度の結構いい反応があり、和やかに進めることができた。

 お話は単純で、絵もダイナミックで見やすい絵本。

 

30分。

朝の読書タイム:2年1組(第1回)

◯ 絵本『みどりのホース』 安江リエ/作、やぎゅうげんいちろう/絵

◯ 絵本『せんたくばさみがあつまって』 さとうゆみか/作、ピーター・ルービン/撮影 (かがくのとも2011年8月号)

 

 今日は曇りだが、やっぱりちょっと暑い。外で遊んできた子どもたちは汗をかいている。

 

『みどりのホース』

みどりのホース (こどものとも傑作集)

 これは私の大好きな絵本。暑くなってきた頃に読むのにちょうどいい。ホースの水を浴びたような涼しい気分になれる。 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

 

『せんたくばさみがあつまって』

f:id:chocolate_doughnuts:20190531100443j:plain

 これも涼しい感じがする絵本。詩のような言葉と美しい写真を楽しめる。色とりどりの洗濯ばさみで作られた形が、まるで生きているように写真で表現されている。

 特に、最後の龍が水の中から飛び出して夕日に向かって飛んでいくところは息をのむほど美しい。

 この絵本は単行本になっていないため、もう新刊を買うことはできない。私は大事にしている。メリカリでは結構人気があるらしく、盛んに取り引きされているようだった。 

10分ちょうど。

 

 

朝の読書タイム:1年1組(第1回)

◯ 素話『ふくらし粉』

◯ 絵本『かぞえうたのほん』岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 

 いよいよ新1年生のクラスに入ることになった。すでに児童館でお馴染みになっている子どもたちもたくさんいるので、打ち解けた雰囲気。でも、みんなとてもしっかりしていて、行儀がいい。

 

『ふくらし粉』

英語と日本語で語る フランと浩子おはなしの本〈第1集〉

 毎年1年生に語っているこのお話。今日はゆっくり丁寧に語った。みんな目を輝かせて聞いてくれた。思ったより長くなって、8分ぐらいかかってしまった。 

4年前に語ったときのがこちら⇩

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

 

 『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 数分しか余らず、もっと短いのにした方がいいのでは・・・と迷ったが、最初にチラッと見せてしまったので、これを読むことにした。

 少し早口になったが、かぞえうたなのでそれでも大丈夫。控えめな笑いが起こった。

 

11分ぐらい。

2019年度3回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 絵本『うちのかぞく』谷口國博/作、村上康成/絵

Oさん◯ ピーターラビットの紙芝居『フロプシーのこどもたち』ビアトリクス・ポター

私  ◯ 素話『お月さまのお使い』 高知県の民話

私  ◯ 絵本『こわくておいしいオムライス』山末やすえ/作、大沢幸子/絵

 

 この数日、5月とは思えない暑さ。今日は運動会の振替休日なので、朝から児童館で過ごしている子どもたちが多い。外で遊んで汗をかいて、ぐたーっと横になって少し休んでからおはなし会を始めた。それでも、いつもの元気さはなく、シーンとしていた。居眠りをする子がいなかったのは、よかった。

まずはOさんから。

『うちのかぞく』

うちの かぞく

 家族を一人ひとり紹介しながら、動物や物に変身(例え?)させている。村上康成さんの絵がかわいくて、楽しい。

 

『フロプシーのこどもたち』

フロプシーの こどもたち (ピーターラビット紙芝居)

 ピーターラビットの紙芝居。これは、絵本の挿絵そのまま使っているようで、各場面、真ん中にだけ絵がある感じ。それでも、集団読み聞かせでは絵本よりも紙芝居のほうが見やすいと思う。

 ポターの優しい絵がそのまま生かされている。お話は、単純でなんてことないのだが、結構長い。うさぎたちの生き生きとしたかわいさで惹きつける紙芝居。

 

ここで私に交代。

『お月さまのお使い』

 うさぎつながりで、この話を選んだ。お餅を点いている兄弟うさぎ。お月さまに届けるのだと歌っていると、猿がやってきて、「自分は月の使いだから、そのお餅をお月さまに届けてあげよう」と・・・

 結構あっけなく、みんな「は?」という感じだったが、よく聞いていた。

 

『こわくておいしいオムライス』

こわくておいしいオムライス (PHPにこにこえほん)

 「暑いから怖い話にして~」と言われたのだが、そんなこと言ったって、用意してきたものしか読めないよ。でも、偶然「こわくて・・・」だったのだ。

 もっとも、これはおばけが出てくるものの、そんなに怖くはない。紙袋をかぶっておばけになったつもりでケチャップを買いに行った男の子が、本物のおばけに連れて行かれる話。

 子どもたちはずっと静かだった。暑さでぐったり疲れていたのかな。

 

25分ぐらい。

 

朝の読書タイム:6年3組(第1回)

◯ 本の紹介と朗読『グドーさんのおさんぽびより』 より「深まる謎」たかどのほうこ

◯ 絵本『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 

 明日が運動会なので、校庭では応援団の練習が行われていた。今日も明日も晴れて熱くなりそう。

 そんな雰囲気の中、6年生はちゃんと席について静かにしていたので、先生はいらっしゃらないが、少し早めに始めることにした。

 「6年生になってから、雑誌やマンガ以外の本を3冊以上読んだ人?」

と聞いてみたら、意外にも3分の2くらいの子が手をあげた。これには驚いた。今年の6年生、期待が持てるかも。

 

『グドーさんのおさんぽびより』 より「深まる謎」

グドーさんのおさんぽびより (福音館創作童話シリーズ)

 たかどのほうこさんの紹介と、この本について少し説明をしてから、この中の1篇を読むことにした。

 2人のおじさん(グドーさんとイカサワさん)と9歳の女の子(キーコちゃん)は仲良しの友達。この3人のゆるい日常が7ページくらいの短編で描かれている。それぞれに佐々木マキさんの挿絵が入っているのも嬉しい。

 「深まる謎」は、特に私のお気に入り。これは、作者のたかどのさんが実際に体験したことを元に書かれたお話だという。1冊の本を巡る、ちょっと不思議な出来事で、その本の題名が「深まる謎」だというのも、うまくできているなあと思う。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 もう1篇読むには時間が足りなかったので、定番絵本を読むことにした。お馴染みのこの絵本を見せると、子どもたちは嬉しそうににっこりした。

 途中で隣のクラスで応援歌の練習が始まってしまい、うるさかったが、なんとか対抗して読み切った。

 

 14分ぐらい。