Oさん◯ 紙芝居 『ふしぎなしゃもじ』 佐々木悦/脚本、須々木博/絵
Oさん◯ 絵本 『どろだんごと たごとのつきまつり』 飯野和好
私 ◯ 絵本 『山の上の火』 ハロルド・クーランダー、ウルフ・レスロー/文、渡辺茂男/訳、佐野昌子/絵
いい天気だが、暑くはなく、秋晴れという感じ。外で遊んでいた子どもたちを放送で集めて、おはなし会開始。43人ぐらい。
『ふしぎなしゃもじ』
まず、oさんの紙芝居から。これは日本の昔話だが、おもったより長くて、10分ぐらいかかる。
鬼の家で飯炊きをさせられることになったおばあさん。鬼に渡されたふしぎなしゃもじで「ひとかき1万倍」と言いながらかき混ぜると、一粒の米が10,000倍になり、300人分の鬼の飯もすぐにまかなえる。
でも、やがて家に帰りたくなり、ふしぎなしゃもじを持ったまま逃げ出すが、鬼が追ってきて・・・。
終わった後「ひとかき1万倍」と唱えている子がいた。リズムが良くて耳に残るのだろう。
『どろだんごと たごとのつきまつり』
稲刈りが終わった田圃に水が貯まると、月が映って「田毎の月祭り」が開かれるという。(私個人的には、秋よりは田植えで水の張った田圃のほうがきれいに月が映ると思うし、検索してもそっちが出てくるようなのだが)
そこへ現れた「どろだんご」が自分だけで月祭りをするのだと言い出し・・・。
最後に、お百姓さんがどろだんごの頭を「つるん」となでるところが可愛い。
私に交代。
『山の上の火』
いつもは、ここで私が素話を入れるのだが、今日は『山の上の火』が長いので、この一冊だけにした。
エチオピアの昔話。「少し長いおはなしだけど、よく聞いてね。」と言って始めた。
寒い冬、食べ物も水も着物も毛布も火もなしで、スルタ山の岩の上に立って一晩過ごせたら、家と牛とやぎと畑をやる、とだんなに約束してもらった召使のアルハは、挑戦することにする。
ものしりじいさんに相談に行くと、じいさんは谷を隔てた反対側の岩の上で火を焚いていてやるから、その光を見つめて一晩頑張るようにと言う。
その遠い火を見つめて、火を焚いてくれているじいさんのことを思って、つらい一晩を耐えたアルハだったが、だんなは話を聞くと、火を使わないという約束を破ったから、と畑などをやらない、と言う。
困ったアルハは、再びじいさんに相談に行き・・・。
理不尽なことをいう金持ちをギャフンと言わせる、痛快な話。
13分ぐらいかかるのだが、子どもたちは、1年生も、飽きもせずじっと集中して聞いてくれた。よかった。
30分ぐらい。