◯ 絵本『きたきつねのしあわせ』手島圭三郎
◯ 絵本『しらないまち』田島征三
今年度最後の朝読書。このクラスはなぜか私の割り当て回数が少なかった。
『きたきつねのしあわせ』
迫力のある版画が素晴らしく、それだけでも見る価値がある。
これは、老いたキタキツネの晩年の話。キタキツネの寿命は5年ぐらいなのだそうだ。連れ合いも亡くし、体も弱っていくが、たくましく成長した子どもたち、孫たちの姿を見て、幸せな一生だったと満足しながら天に召されていく。
「ゆきのそらを どこまでも のぼっていきました」
のところで「あ、死んだんだ」というつぶやきが聞こえた。わかったんだね。
『しらないまち』
2冊めは、ガラッと変わって不思議なナンセンス絵本にした。この絵本は、なんと、表紙から本文が始まっている。扉にも。
遠足のバスに乗り遅れた「ぼく」は、次に来たバスに乗って「しらないまち」に
行ってしまう。そこでは、たんぽぽの子どもたちが歩いていたり、道端に小鳥が生えていたり、不思議な事ばかり。
途中「がいろじゅ」の意味がわからないようだったので、「道路の脇に植えられている木ね」と一言添えた。
変なことばかり起こって、たんぽぽに食べられちゃったけど、結局うちに帰ることができて、ぼうしや服をなくしたことも叱られなかったから、めでたしめでたし。
10分。