チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

親子の広場

私  ◯ 紙芝居 『よんでよんで』 ときわひろみ/作、さとうあや/絵

Sさん◯ 大型絵本 『きんぎょがにげた』 五味太郎

私  ◯ 紙芝居 『まるちゃん あそぼ!』 長野ヒデ子/脚本、佐々木宏子/絵

Sさん◯ 手遊び 『おーちた おちた』

Sさん◯ 紙芝居 『りんごのき』 たけしたふみこ/作、いちかわなつこ/絵

Sさん◯ 大型絵本 『ぞうくんのさんぽ』 なかのひろた

Sさん◯ 箱を使って『ぞうくんのさんぽ』

私      ◯  紙芝居 『のりものプップー』おおいじゅんこ

一緒に◯ ペープサートと歌 『やまの音楽家』

 

 乳幼児親子20組も集まっていてびっくり。抱っこされている赤ちゃんよりは、もう少し大きな子が多かった。

 ホールで遊んでいたのを小さい部屋に誘導してきてくれて、落ち着いておはなし会を開くことができた。

 

『よんでよんで』

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 まず初めに私が紙芝居を演じた。

 お母さんに本を読んでもらいたいのに、お母さんは忙しい。仕方がないので、動物たちに次々と読んでもらう。それぞれの動物たちの読み方もかわいい。そして、一番素敵なのは、最後にちゃんと約束通りお母さんが膝にのせて読んでくれること。

 みんな動物たちに親しみを感じるのか、じっと聞いていた。

 

『きんぎょがにげた』

きんぎょが にげた (幼児絵本シリーズ)

 次にSさんが大型絵本でこれを読んだ。大人気の絵本で、1歳8ヶ月健診で市からプレゼントする本のリストにも入っている。

 逃げ出した金魚がいろいろなところに紛れていく。子どもたちはそれを探して、見つけると大興奮。競って指差したり、「あそこ!」と叫んだり。前まで出てきちゃう子も何人かいた。

 

 『まるちゃん あそぼ!』

まるちゃんあそぼ! (あかちゃんかみしばいいっしょにこんにちは)

 次は私が紙芝居。まるちゃんが転がったり、弾んだり、他のまるたちとぶつかったりくっついたりして遊ぶ。

 とってもかわいい紙芝居。本当は子どもたちも一緒に飛んだり跳ねたりするとよかったのだが、場所も狭かったし、私も準備不足で、そこまではできなかった。

 

『おーちた おちた』

 ここで気分転換に、Sさんが手遊びをした。

「おーちた おちた なーにがおちた」

「リンゴ!」「かみなり!」「くり!」それぞれ違う手の動きで受け止める遊び。 お母さんたちも一緒にやってくれた。

 

『りんごのき』

りんごのき (0・1・2かみしばい にっこり げんき うれしいな)

 リンゴつながりで、Sさんがこの紙芝居を。いろんな動物がリンゴを取ろうとするけど、なかなか取れない。一緒に背伸びをしている子もいた。

 最後はお母さんにむいてもらったリンゴをみんなで(想像で)いただいた。

 

『ぞうくんのさんぽ』

ぞうくんのさんぽ

 続けて、Sさんの大型絵本。有名なこの絵本。文字も少なく、単純な話だけど、それだけにわかりやすくて子どもたちは大好き。

 その後、箱にこの動物たち(ぞう、かば、わに、かめ)を貼ったものを使って、立体的にこの話を復習した。目先が変わって良かったみたい。

 

『のりものプップー』

のりもの プップー (0・1・2かみしばい にっこり げんき うれしいな)

 だんだん集中力がなくなってきたようだったが、次に私の紙芝居。馴染みのある乗り物(自動車)が出てくる。早々に元気良いく当ててくれる子もいて、よかった。

 

『やまの音楽家』

 最後に、ペープサートを見せながら、この歌を歌って終わりにした。歌は好きみたいで、子どもたちは一斉に注目して、歌える子やお母さんたちも一緒に歌ってくれた。

 

盛りだくさんの内容だが、実際はたったの20分。

 

朝の読書タイム:6年1組(第2回)

◯ 本の紹介 『ねらわれた星』 星新一

◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

 

 今日から読書週間。図書委員会でいろいろな催しをするらしい。2階の図書館に寄ると、すごく混み合っていた。

 また、階段のところに、児童が書いた「おすすめの本を紹介するカード」が貼り出されていて、思わずじっくり見てしまった。実際にどんな本を読んでいるのかなぁ~と。3~4年生のを見たが、怪談ものとか「ドラえもん」とか「かいけつゾロリ」などが多い。

 でも、4年2組で9月に紹介した「へんてこもり」シリーズ(たかどのほうこ)を書いてくれた子が二人もいたので、とても嬉しかった!読んでくれたんだ!気に入ってくれたんだ!

 chocolate-doughnuts.hatenablog.com

 

『ねらわれた星』

ねらわれた星 (星新一ショートショートセレクション 1)

 というわけで、今朝は6年1組で星新一の本を紹介することにした。毎年6年生に紹介しているが、どのショートショートを朗読するかいろいろ変えてみた。今のところ『ねらわれた星』に収録されている「妖精」をオチの前まで朗読するのが一番効果があるようだったので、今日もそれでやった。

 6年生ともなると、行儀よくシーンとして聞いていて、反応がよくわからない。興味を持って手に取ってくれる子がいるといいなあ。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 少しだけ時間が余ったので、定番絵本の中からこれを読んだ。よく知っている絵本だと子どもたちの顔がほころぶ。

 

10分。

朝の読書タイム:5年1組第2回

◯ 絵本 『100万回生きたねこ佐野洋子

◯ 絵本 『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 

 さすが5年生は体格もいいし、態度もきちんとしている。初めにチラッと、先日の学習発表会のことを褒めてから始めた。

 

100万回生きたねこ

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

 前に2組でも読んだので、今回1組でも読むことにした。 

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  さすがに有名な名作だけあって、ほとんどの子が見たことがあり、半分ぐらいの子が読んだことがあるとのこと。それでも、5年生ぐらいになってから改めて聴くと感じることがあると思う。なんとか私が泣かずに読み通せるようになったので。

 シーンとしてよく聴いてくれた。これは本当に素晴らしい絵本だなあ。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 しんみり悲しい感じになった気分を持ち直すために、定番の楽しいこの絵本を読んだ。

 久しぶりだったがみんな覚えていて、嬉しそうにしていた。くすくす笑ってくれた。

 

 13分ぐらい。

 

 

今年度10回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居 『ハロウィンのかぼちゃ』ますいさちみ/脚本、スズキコージ/絵

 Oさん◯ 絵本 『とてもおおきなサンマのひらき』 岡田よしたか

私    ◯ 素話 『話し好きの殿さま』

私    ◯ 絵本 『おじいさんのつるつるかぼちゃ』 立岡佐智央/文、立岡月英/絵 (「こどものとも」1998年5月号)

 

 今日は土曜日の学習発表会の振替休日。親が働いている登録児童は朝からずっと児童館で過ごしている。44人いた。いつもより早く3時からおはなし会を始めることにした。

 

 いつものようにOさんから。

『ハロウィンのかぼちゃ』

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 これは今月発売されたばかりの紙芝居。ハロウィンに合わせたのだろう。ジャック・オー・ランタンの由来についてのお話だ。

 1ぴきの悪魔が、酔っ払って歩いているジャックの魂を食べようとするが、ずる賢いジャックの策略にまんまとはまってしまい、なかなか魂を食べることができない。結局ジャックの魂を取らないと約束させられたり、最後はジャックがどんな悪いことをしても地獄に行かないように念書を書かされたり・・・。

 これは、とにかく絵が素晴らしい。もともと私はスズキコージさんのファンだが、紙芝居にするとなおさら素晴らしさが引き立つ。一枚一枚飾っておきたいぐらいだ。

 最初はざわついていた子どもたちも、やがて惹き込まれていった。

 

『とてもおおきなサンマのひらき』

とてもおおきなサンマのひらき

 『ちくわのわーさん』などで大人気の岡田よしたかさんの絵本。これも奇想天外でおもしろい。

 絵もダイナミックでこのサンマの開きは「とてもおおきな」と言っても度を越している。

 子どもたちからは「すげー!力持ち」などと声が上がった。

 その巨大なサンマの開きを家族で食べようとすると、サンマは開いたり閉じたりして暴れだし、逃げ出してしまう。

 翌日、今度はとても大きなスルメを買ってくるのだが・・・。 

 予想したとおりの展開に子どもたちは大喜び。でも、とても大きなたい焼きがあんこを吹いて暴れるところでは「普通、たい焼きって動かないんだけどな・・・」と突然現実的なつぶやきが出て、おもしろかった。この絵本、すべてが「普通」じゃないから!

 

 ここで私に交代。

『話し好きの殿さま』

 いつもの通り素話から。子どもたちも分かっていて「お話?」と。

 お話好きの殿様が家来たちにお話を聞かせてくれと毎日ねだるので、もう話す話がなくなってしまった。そこで「殿様に『もうお話はたくさん』と言わせるほどお話をしたものには、褒美としてお姫様と結婚させる」とお触れを出した。

 そこへ現れた若者が話しだしたのは・・・。

 昔から「終わりのない話」としてよくあるタイプの話だが、ドングリの話なので今の季節にちょうどいいと思って持ってきた。

 「ブナの木からドングリが1個落ちて、石にコツンと当たり、ポチャンと池に落ちました」の繰り返し。

 子どもたちが飽きるほど繰り返し、「しばらくすると、なんと・・・」ともったいをつけてから「ブナの木からドングリが・・・」をやったら、笑ってくれた。

 

『おじいさんのつるつるかぼちゃ』

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 カボチャつながりでこの絵本を持ってきた。

 おじいさんが植えたカボチャはどんどん伸びていって隣の家で実をつけ、そのまた隣で・・・と町中に広がってカボチャでいっぱいに!

 すごいことなんだけど、みんなカボチャを歓迎していて、楽しい雰囲気に満ちている。唖然としているうちに楽しく終わるのだ。

 子どもたちもびっくりしていた。

 

 30分。

 

 

朝の読書タイム:4年1組(第2回)

◯ 絵本 『ふくろうとにわとり』唯野元弘/文、毛利将範/絵

◯ 絵本 『ざぼんじいさんのかきのき』 すとうあさえ/文、織茂恭子/絵

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 担任の先生は転入生の世話にかかりきりでバタバタしていたため、代わりの先生がいらした。子どもたちも「転入生?」などとちょっと落ち着かない様子だった。

 それでも、全員席に着くと初めからこちらに集中してくれた。

 

『ふくろうとにわとり』

ふくろうとにわとり (チューリップえほんシリーズ)

 「日本民話より」とあるが、あまり聞いたことのないお話。岩屋から出てこないお日さまを起こしに行くところなんかは、天の岩戸の話にちょっと似ている。

 でも、ここでは起こしに行くのは鳥たち。ニワトリも一緒に行きたがったが、空を飛べないということで置いて行かれてしまう。仕方なく、村で一番高い屋根の上から「おひさま こーい、 ここへ こーい、 コケコッコー」と大きな声で叫び続ける。

 お日さまは、その声と迎えに来た鳥たちのお陰ですぐに出てくるので、結構単純。ニワトリがなぜ朝を告げるようになったか、フクロウがなぜ夜しか活動しなくなったか、その理由付けのお話になっている。

 

『ざぼんじいさんのかきのき』

ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)

 4年生ではどうかな?と、またこれを読んでみた。思ったより食いついてきた。 

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  話が進むに従って、次がどうなるか予測して興奮してきたみたい。「次は枝だよ」「切っちゃうんじゃない?」などと声が聞こえた。

 これはいい絵本だなあ。買ってよかった。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 最後は定番のこれ。取り出すと「あ、それ!」と嬉しそうな声が上がる。

 一緒に声を合わせて(ツッコミを入れてくれる子もいたが)、楽しく締めた。

13分。

 

朝の読書タイム:3年1組(第1回)

◯ 絵本 『ざぼんじいさんのかきのき』 すとうあさえ/文、織茂恭子/絵

◯ 絵本 『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 

 先生がいらっしゃる前から、自分たちで声を掛け合って席につき、用意をしてくれた。おかげで少し早く始められた。

 

『ざぼんじいさんのかきのき』

ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)

 先週の2年生に続いて、3年生にも読んでみた。 

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  初めのうちは「じいさん?」「柿の実まだ緑色」などいろいろ口に出してガヤガヤしていたが、すぐに絵本に集中して、シーンとなった。

 ページをめくるごとに、「次はどうなるんだろう?」とワクワクしている様子がよくわかった。

 今、ちょうど柿が色づき始めているので、この絵本がぴったりだ。「家に柿の木がある人?」と聞いたら、数人が手をあげた。「ばあちゃんちにはある!」などという子もいた。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 これは私の定番なのだが、このクラスでは2年前に一度読んだきりだった。子どもにとっては2年は大昔なので、覚えていなかったみたい。

 扉のところにスズキコージさんのサインがあるのだが、日付が2007年になっている。「みんな、まだ生まれてないよね」

 読み始めると、楽しそうに笑いながら聞いていた。中でもやっぱり「へんなひと かぞえうた」が人気で、一番よく笑った。

 

 12分。

 

2017年度9回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居 『えのなかのゆうれい』 古川タク

Oさん◯ 絵本 『ワニぼうやのやまのぼり』 内田麟太郎/文、高畠純/絵

私  ◯ 素話 『うそつきサギ』インドの昔話

 

 日が短くなってきた。いつもと同じ4時半なのに、もう日が暮れかかっている。外が暗いと室内の雰囲気も変わる。43人の子どもたちがいて、外で遊んでいた子もみんな集まっておはなし会を始める。

 

 初めにOさんから。

『えのなかのゆうれい』

えのなかのゆうれい (おもしろ妖怪、お化け紙芝居)

 道具屋の留守番を頼まれたちゅうべえさん、可愛い女の子が描いてある絵を見つけて、「こんな女の子と遊びたいなあ」とつぶやくと、女の子が絵から飛び出してきた。

 昔話かと思ったら、そうではなく、2種類に見えるだまし絵のようなもので遊ぶ紙芝居だった。初めのうち、子どもたちはよく意味がわからなかったようだが、2枚めの絵ではすぐに見破った。

 最後の方、演じ方がちょっとむずかしくて、練習してきたというOさんも戸惑っていた。

 

『ワニぼうのやまのぼり』

ワニぼうのやまのぼり

 これは、まさに秋の絵本。色とりどりに紅葉した山が主役。ワニぼう一家が秋の山にハイキングに行くと、なんと、山が立ち上がって、一緒に山登りを始める。

 「山がやまのぼり?」と子どもたちも驚いていた。単純な話だが、色鮮やかな紅葉がきれいな絵本。

 

 ここで私に交代。

『うそつきサギ』

 稲刈りが進みつつある田んぼを見ていたら、白鷺があちこちにいて、久しぶりにこの話を語りたくなった。1年半前に児童館で語ったものだが、当時の1年生は今は3年生であまりいないだろうし、いても多分覚えていないと思う。

 

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 今日は、まずサギの写真を見せて「この鳥、知ってる?」と聞くと、何人かの子が「サギ」「シラサギ」と答えてくれた。

  そこから始める。さっきまでちょっとガヤガヤして落ち着かなかった子どもたちも、びっくりするくらい集中して聞いてくれた。(1人だけ眠さに耐えかねて船を漕いでいた子がいたが)

 途中、「食べたんだ!」「え?だましてるんじゃない」など声を上げている。「うろこッて何?」と聞かれたのはちょっと意外だったが「魚の表面についている固い皮みたいなの。一枚一枚剥がれるんだよ」と説明した。

 子ガニがサギの首をハサミで締め付ける場面では「殺したの?」と。お話にのめり込んでいる様子。

 最後に「さあ、子ガニはサギを許してあげたでしょうか」と聞いてみたら、

「許さない!」「絶対許さない!」の大合唱だった。