◯ 絵本 『どん!』 西村敏雄
◯ 絵本 『てんぐのそばまんじゅう』 深山さくら/作、長谷川義史/絵
◯ 幼年童話の紹介 『へんてこもりにいこうよ』 たかどのほうこ
◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/作、村上康成/絵
図書室で時間を合わせて、2分前に教室に行くと、先生がいらっしゃらないにもかかわらずみんな静かに着席していた。まだ戻ってきていない子が数人いたので、ちょっとだけ待ってから始めることにした。
『どん!』
たいこのどんとちゃんが主人公。
どこかへおでかけです。とことこ とことこ とことこ とことこ
途中、いろんな人、いろんなことに出あいながら進んでいく。
「どん」のつく言葉や音が出てきて楽しい。
『てんぐのそばまんじゅう』
これは昨日2年生に読んだもの。
chocolate-doughnuts.hatenablog.com
このクラスはほんとにおとなしい。ほとんど声を出さずに静かに聞いているが、顔を見るとみんな集中している。
あんまりおとなしいと、楽しんでくれているのかどうか心配になるが、その不安にたえなければならない。
『へんてこもりにいこうよ』
これは私の大好きな高楼方子さんの本。絵もたくさん入っているが、絵本というより幼年童話かな。3年生ならもちろん自分で読めると思う。
「これは今朝(学校の)図書館から借りてきたの。今全部は読めないと思うから、後で図書館で読んでみてね。」
と言ってから読み始める。まあ、ほんとは全部読んでも10分かからないと思うけど、自分で本を読むきっかけにしてほしいから。
「へんてこもり」と呼ばれる森に、いつもと違うところから入って遊んでいた4人の子どもたちが、動物しりとりを始める。順調に進んでいたが、「ま」のところでつっかえてしまった子が苦し紛れに「まるぼ!」と言ってしまう。そんな動物いないよ、と他の子に言われ、本人も「まけちゃった」と認めるのだが・・・・
と、ここで不思議な格好をした「まるぼ」という動物が現れたところで、打ち切る。
「続きはぜひ図書館で借りて読んでみてください。これはシリーズもので、何冊もあるから、どれから読んでもいいよ」
と言っておく。
『こんにちワニ』
最後に定番のこれ。ところが、やっぱりこのクラスは笑いもせずシーンとしている。「覚えている子は一緒に言ってもいいよ」と声をかけても、誰も唱和してくれない。前の時と同様、担任の先生だけがくすくす笑っていた。
静かすぎることを、先生も気にしているみたい。今日もまた、私が出た後で、「みんな、おもしろい時は笑っていいんだよ」みたいなことを話していたようだ。
今日は初めて3年生に本を途中まで紹介して「あとは自分で」と投げかけるのをやってみた。もちろん、読み聞かせが終わった足ですぐその本を図書館に返しに行き、司書の先生に「まるぼが登場するところまで読んで、あとは自分で、と言ってきました」とお話しておいた。
司書の先生も、「これ、おもしろいんですよね~」とおっしゃっていた。ほとんど借りられていないみたいなので、これをきっかけに読む子が出てくるといいんだけど。