◯ 本の紹介 『二分間の冒険』 岡田淳
◯ 本の紹介 『選ばなかった冒険』岡田淳
◯ 本の紹介 『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』 斎藤惇夫
朝、まず学校図書館に寄って、『二分間の冒険』と『選ばなかった冒険』を借り、『冒険者たち』も探してもらうが、これがなかなか見つからない。
司書の先生は「最近購入したはず。誰かが借りているのだと思います」
とのことなので、とりあえず私が持参した本で紹介をすることにする。
それにしても、司書の先生の弱腰なのには勇気をくじかれる。
「岩波少年文庫は入れてません。どうせ誰も読まないから」
「でも、『冒険者たち』は大きい本でも出てますよね?」
「それはあったんですけど、古くなったし、誰も読まないから廃棄しました」
・・・。
最近の子は字の多いしっかりした本を読もうとしないから、もうあきらめている。しかたがないから、学習マンガ、低学年向きのもの、名作を子ども用に抄訳してアニメ風の挿絵をつけたもの、などを入れているという。
それって悪循環じゃないのかな。正直、私はもう「どうせ読まないから」は聞きたくない。そう決めつけずに、読書の楽しみを知ってもらえるように誘導するのが仕事じゃないの?「最近の子は読書力がないから」「どうせ誰も読まない」と子どもたちのせいにするのは、どこか違うと思う。何人かは読む子がいるのに、「ほんの数人しかいない」と否定的に言うのも気になる。
今日は、一応3冊ともシナリオを作って書き出しておいた。ついつい熱がこもってしまって、3冊紹介したらそれだけで10分経ってしまった。
「ぜひ図書館で借りてくださいね」と言うと、担任の先生が「図書館で借りるのはあと7日だぞ」と声をかける。ドキッ! そうか、6年生は卒業が近いから、貸し出しが早めに終わりになるのね。それにもがっかり。それならなぜこの時期に6年生を割り当たのか。
しかたがないので即、「急いで借りてね」と言っておいた。