◯ 絵本 『きんのねこ』 八百板洋子/再話、平子真理/絵 「こどものとも」2006年11月号
◯ 絵本 『こんとごん てんてんありなしのまき』 織田道代/文、早川純子/絵 「かがくのとも」2017年3月号
3年生は40人ぎりぎりで、教室も机がぎっしり。真ん中に寄ってくることもままならない。だからちょっと下がって、なるべく見やすいように私が気をつけることに。
『きんのねこ』
これは大好きな絵本なのだが、月刊誌で終わってしまい、ハードカバーになっていないのが残念。
ベラルーシの昔話。なんといっても、絵が美しい。平子真理さんは日本画家なのだそうだ。繊細で写実的でありながら、物語の世界にも馴染む。まず、この美しい金色の猫!本当の猫のようにリアルに描かれているが、人の言葉をしゃべっても違和感はない。そして、毛を逆立てて怒る場面はまたまた圧巻!
お話は、昔話によくある、貧乏で慎ましい老夫婦がきんのねこの魔法で幸せになり、それを見た隣の欲張りな金持ち夫婦が逆にすべてを失うというもの。
結構長いのだが、子どもたちはシーンとして聴き入っていた。
『こんとごん てんてんありなしのまき』
3年生ではどうかな?と思って、またこれを読んでみた。やっぱり反応が違う。
濁点があるのとないので雰囲気や意味がガラッと変わってしまうおもしろさがちゃんとわかり、よく笑ってくれた。
基本は言葉遊び。でも、よく見るとそれぞれストーリーになっているので、そこもおもしろい。
3年生はいつもはとても静かで、あまり声に出して反応してくれないのだが、今日は今までで一番反応が良かった。
10分。