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チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

2017年度3回めの児童館おはなし会

Oさん ◯ 大型絵本 『999ひきのきょうだいのおひっこし』 木村研/作、村上康成/絵

Oさん ◯ 絵本 『しーらんぺったん』 中川ひろたか/文、藤本ともひこ/絵

私  ◯ 素話 『蛙石(かえるいし)』 大阪の昔話

私  ◯ 絵本 『みずたまり』 なかのひろたか (こどものとも2002年6月号)

 

 3日連続で雨降り。児童館の子どもたちも外に出られなくてかわいそう。今日は47人もいた。

 

『999ひきのきょうだいのおひっこし』

999ひきのきょうだいのおひっこし

 まず、Oさんが大型絵本を読む。私も支えるのを手伝った。

 初めのうち、ざわざわしていた子どもたちも、だんだん落ち着いてよく聞くようになった。絶妙な合いの手を入れてくる。

 トンビに捕まったおとうさんカエルに、次々と子どもたちも繋がって、長い縄のようにぶら下がる場面では「すご~い!」と歓声が上がった。大型絵本なので余計迫力があるのだろう。

 

『しーらんぺったん』

しーらんぺったん

 最初しりとりかと思いきや、途中からリンゴやバナナの数を数えることになり、英語でも数え、1つなくなっていて、その犯人は? という展開。

 大型絵本の後で小さい絵本なので、ちょっと戸惑ったのか、食いついてくるまでに時間がかかったようだ。

 これは楽譜もついていて、歌って読む絵本なのかもしれない。Oさんは、歌は覚えられないので、、、と普通に読んでいた。

 

『蛙石(かえるいし)』

 ここで私に交代。

「さっき、カエルが蛇に食べられそうになった話があったけど、カエルは何を食べるか知ってる?」と聞いてみる。

「蝿!」「バッタ!」「虫」などたくさん答えてくれた。みんな知ってるんだね。

 その上で、この話を始める。

 昔、カエルの形をした石があった。これは石なのに、近づくとガバッと口を開けて食べてしまうという。だから、近づかないようにと言われていたのだが、いつの時代にも悪ガキはいるもので・・・・

 まあ、お話の展開はほとんどなくて、単純なのだが、子どもたちは意外とよく聞いていた。

 

『みずたまり』

みずたまり (月刊こどものとも 2002年6月号)

 これは私の大好きな絵本。雨降りなのでこれを選んできた。

 雨が降ってできた水たまりから、魚やペンギンやオットセイやカメが次々と出てくるところは、いつもウケる。

「きっと南極につながってるんだよ。」などと何とか説明をつけようとする子もいた。

 そして、空を飛び始めると「きっと夢なんだよ」など。

 反応がおもしろいなあ。

 

25分ぐらい?

朝の読書タイム:1年1組(第1回)

◯ 素話 『ふくらし粉』英語と日本語で語るフランと浩子おはなしの本 第1集より

◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 今年度初めての学校での読み聞かせ。35人、教室いっぱいの1年生は、元気だけど行儀がよく、みんな集中して聞いてくれた。

 初めてなので一応挨拶と自己紹介をする。児童館で会った子もいて、覚えていてくれた。

 

『ふくらし粉』

英語と日本語で語る フランと浩子おはなしの本〈第1集〉

まず初めは自信のある素話から。これは毎年1年生に聞かせようと思っているのだが、つい忘れてしまうので、今年度は最初にすることにした。

 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

 

 藤田浩子の本にあるものを元に、私は英語の部分も全部日本語に直してやっている。

 今日の子どもたちも、みんな目を輝かせて聞いていた。昔話の定形通りのお話なので、期待を裏切らない。

 森の中を通って買い物に行くというところでは、「何か起こるぞ」「何か出るぞ」と期待しているのがありありとわかった。

 そして、次々と腹ぺこグマに食べられるところでは、繰り返しのおもしろさを感じてくれたと思う。今日の子どもたちの反応を見たら大丈夫そうだったので、「ガオ~」は遠慮なく迫力をつけて演じた。パクっと食べられるところでも笑っていて、本気で怯えている子はいなかった。

 リス語のところでは、今までで一番笑ってくれて、嬉しかった。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 これは私の定番絵本だが、今回は初めてなのでゆっくりよんで、1ページずつ絵もじっくり見せた。

 あざやかな色彩と、ダイナミックな絵に、魅了されているようだった。

 言葉も調子が良くて心地よい。やっぱりいい絵本だなあ~。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 こちらも定番の締めの一冊。

 初めてなのでまだ良く意味がわからなかったようだが。

 

 子どもたちはみんな喜んでくれたし、担任の先生はベテランで読み聞かせを一緒に楽しんでくれる先生なので、とても気分良く進めることができた。

 12分ぐらい。

 

図書館でのおはなし会(テーマ:こども)

職員 ◯ 手遊び 『ひらいて とじて』

職員 ◯ 絵本  『ももんちゃん ぎゅっ!』 とよたかずひこ

私  ◯ 大型絵本 『たまごのあかちゃん』 かんざわとしこ/文、やぎゅうげんいちろう/絵

Sさん◯ 紙芝居 『おすしのみいちゃん ど~こだ!?』 久住卓也

職員 ◯ 手遊び 『キャベツの中から』

職員 ◯ 大型絵本 『はらぺこあおむしエリック・カール

私  ◯ 紙芝居 『ぱんぽこぽん』 矢代貴司/脚本、ひろかわさえこ/絵

職員 ◯ 大型絵本 『おっぱい』 みやにしたつや

Sさんと私◯ パネルシアター 『ひよこちゃん いちごはどこ?』

職員 ◯ 手遊び 『さよならあんころもち』

 

 H保育園から先生に引率されて大きい子達が11人、M保育園から2歳ぐらいの子たちが9人、他に一般の親子が5組ぐらい来ていて、今日は大賑わいだった。

 

『ひらいて とじて』

 まず図書館職員の方が手遊び。みんな一生けん命やってくれた。

 

ももんちゃん ぎゅっ!』

ももんちゃん ぎゅっ! (ももんちゃん あそぼう)

 人気のとよたかずひこさんの赤ちゃん絵本から、図書館職員の方がこれを読んだ。

 最後に「みんなのほっぺも見せて」と言っていた。みんなのほっぺもかわいいね。

 

『たまごのあかちゃん』

たまごのあかちゃん (幼児絵本シリーズ)

 次に私が大型絵本を読んだ。

 次々にたまごが出てきて、何が生まれるか興味津々。なぜか「きょうりゅう」「かいじゅう」の声が乱れ飛ぶ。そんなに期待しているの? はい、恐竜は最後の方に出てきます。期待を裏切らなくてよかった。

 

『おすしのみいちゃん ど~こだ!?』

おすしのみいちゃん どーこだ! ? (おもしろゆかいなたべもの紙芝居)

 Sさんが紙芝居を演じる。

 これはみいちゃんが、お寿司になってかくれんぼ。うまくかくれるので食べられそうになっちゃう。

 大きい子達は「あ、いた!」「あそこ!」と指差したり、「たべちゃえ!」とけしかけたり。

 みいちゃんがほんとに小さくなって海苔巻きの中に入っちゃったりするので、私たちはちょっとびっくりするけど、子どもはなんとも思わないみたい。おもしろい。

 

『キャベツの中から』

 図書館職員の方が手遊び。次の「はらぺこあおむし」につながるように、青虫が出てくる手遊びだ。これは有名で(?)保育園の子たちはよく知っているようで、最初から大きな声で歌ってやっていて、むしろ圧倒されるほどだった。

 

はらぺこあおむし

はらぺこあおむし エリック=カール作

 続けてそのまま図書館職員の方が大型絵本の「はらぺこあおむし」を出すと、「でっかい~」と声が上がった。みんな知ってる絵本だけど、大型絵本だと迫力があるよね。

発色もきれい。

 

『ぱんぽこぽん』

ぱんぽこぽん (あかちゃんかみしばいいっしょにこんにちは)

 次は私が参加型紙芝居を演じた。

 ドアを「とんとんとん」と叩いたり、パンダに合わせて手を叩いたり、たぬきと一緒にお腹を叩いたり。

 みんな元気よく一緒にやってくれた。素直でいいなあ。

 ところが、最後に「またいっしょにあそんでね」というところでは「やだ~」と。こういうところでわざと反抗するのは子どもの定番らしい。

 

『おっぱい』

大きな絵本 おっぱい

 次は(新人の?)図書館職員の方が大型絵本を読んだ。

 いろんな動物のおっぱいが出てくる。子どもたちは次々当てていった。最後には「おかあさんのおっぱい」もすんなり答えていた。

 このくらいの幼い子どもたちだと、おっぱいは身近で親しいものなのかもしれない。

 

ひよこちゃん いちごはどこ?』

 Sさんと私でパネルシアター(増田裕子さんのミュージックパネル)を、CDに合わせて演じた。

 チラッと見えた赤いもの、いちごだと思ったらチューリップだったりてんとう虫だったり。みんなすぐにわかって、大きな声で当てていた。

 

『さよならあんころもち』

 最後の締めに図書館職員の方が手遊び。普通のあんころ餅の次に、小さいのと大きいのを作って食べて、また今度。

 

 大人数だったけど、みんな最後まで飽きずに楽しんでくれたのでよかった。

25分。

2017年度2回めの児童館おはなし会

Oさん◯ 大型絵本 『ダンゴムシみつけたよ』皆越ようせい

Oさん◯ 絵本 『しりとりあそび あか みどり き』 星川ひろ子・星川治雄

私  ◯ 素話 『おだんごコロコロ』

私  ◯ 紙芝居 『まるぱん ころころ』ロシア民話より 川崎大治/脚本、鈴木寿雄/絵

 

 今日は少し少なくて40人ぐらい。みんないつものように元気いっぱい。

 

『ダンゴムシみつけたよ』

ダンゴムシみつけたよ (ふしぎいっぱい写真絵本)

 リアルな写真の科学絵本。大型絵本なので、迫力もすごい。

 ダンゴムシは身近な虫なのでよく知っているかと思ったら、生態については子どもたちはあまり知らないようだった。生まれてすぐ脱皮するとか、脱いだ皮を食べるとか、驚いていた。

 

『しりとりあそび あか みどり き』

しりとりあそび「あか・みどり・き」 (しゃしんであそぼ 2)

 ページをめくる前にヒントがあり、しりとりの次の言葉を当ててもらったのだが、子どもたちはそのヒントも聞かずにどんどん勝手に答えていて、ちょっと収拾がつかなくなりがちだった。待ちきれないみたい。

 この絵本は「あか・みどり・き」がテーマになっていて、しりとりに出てくるものがそれぞれその3色でうまくできているのだが、その辺も子どもたちは気づいていなかったみたい。

 ただワイワイとしりとりを楽しんでいた感じだった。

 

 ここで私に交代。

『おだんごコロコロ』

 「ダンゴムシの絵本があったから、今度はおだんごのお話だよ」と言って始めた。ざわついていた子どもたちもだんだん静かになった。

 はじめにおばあさんが、転がったおだんごを追いかけていくところでは「おむすびころりんのパクリじゃん」などと言われた。それで、私もせっかくだから

「そして、またおむすびころりんと同じく穴に落ちてしまいました」と続けた。でも、その後が違う。

 「穴の中には原っぱがあって」と言うと、興味を持ってくれたらしく、みんなこちらに集中して聞き始めた。そして、お地蔵さんが出てくると「食べたんだよ」「お地蔵さんが食べたんだよ」というつぶやきが出た。

 途中、あちこちで「知ってる」と言う声が聞こえたが、まあ、昔話は似通った話が多いからね。

 ちょうどいい具合に反応があって盛り上がり、最後までうまく語ることができた。

 

『まるぱん ころころ』

まるぱんころころ (すくすくシリーズ)

 「最後はおだんごじゃなくて、まるぱんころころだよ」

 ちょっとざわついていたが、迫力のある声を出して始めると、静かに聞いてくれるようになった。

 おじいさん、おばあさん、まるぱん、動物たち、と声色を使った。動物が次々と出てくるところは静かにゆっくり抜くと、「オオカミ!」「クマだ!」などと思わず叫びたくなるらしく、盛り上がった。

 ところが、まるぱんが毎回歌をうたうのだ。ちゃんと楽譜がついていて、うちでは練習してきたのだが、とっさにメロディが出てこなくて、仕方なく即興で適当に歌ってしまった。動物が変わるたびにまるぱんが歌うので、その節を何度も何度も使うことに。

 最後まで子どもたちは夢中で見てくれたので、良しとしよう。

 終わった後、なんと、その私の即興の節を口ずさんでいる子が何人かいて、私は照れくさかった。

 

 

親子の広場(4月26日)

Oさん◯ 歌『たたいてみよう』

Oさん◯ 大型絵本『もこもこもこ』 谷川俊太郎/作、元永定正/絵

私  ◯ 大型絵本『おかしなかくれんぼ』 山脇恭/作、未崎茂樹/絵

Oさん◯ ペープサート 『ふしぎなふうせん』

Oさん◯ 紙芝居 『のりものプップー』 おおいじゅんこ

私  ◯ 紙芝居 『しんかんせんははやい』 中川ひろたか/作、和歌山静子/絵

Oさん◯ 手遊び 『子ネズミ』

 

 今日はSさんが風邪で声が出ないとのことで、前の晩に急遽Oさんに応援を頼んだ。絵本や紙芝居は私が用意しておいたが、Oさんがペープサートや歌などを考えてきてくれたので助かった。

 乳幼児親子が19組も来ていて、とても賑やか。悪く言えば落ち着かず、ざわざわしている。

 

『たたいてみよう』

 Oさんがおもちゃのタンバリンを持って歌いながら子どもたちの周りを回った。喜んで叩いてくれる子もあれば、恥ずかしがってお母さんにしがみついてしまう子もいた。

 後ろの方に行っている間、前の方の子は飽きてしまうみたいで、それは課題かもしれない。

 

『もこもこもこ』

もこもこもこ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)

 定番中の定番のこの絵本。大型絵本だといっそう鮮やかでいい感じ。

 ナンセンス絵本だが、言葉と絵がマッチしていてかわいくて、これは子どもたちに大人気の絵本。

 Oさんはわざと優しい声で読んでいたので、子どもたちやお母さんたちがざわついている中、ちゃんと声が届いたのかどうかちょっと心配。

 

『おかしなかくれんぼ』

おかしなかくれんぼ

 これはしかけ絵本になっている。おいしそうなサンドイッチがあると思ったら、リスのシャツだったり、ハンバーガーを見つけたと思ったら・・・?

 穴あきのページをめくってみると正体がわかる。

 食べ物(に見えるもの)が出て来るせいか、子どもたちはわりあい集中してみてくれた。確かにおいしそうだもんね。

 

『ふしぎなふうせん』

 Oさんが用意してきてくれたペープサート。「ふしぎなふうせんルルル~」と歌いながら、くるくる回して何が出てくるか当ててもらう。しゃべれない赤ちゃんが多かったが、少し大きい子も数人いたので、その子達が答えてくれた。

 

『のりものプップー』

のりもの プップー (0・1・2かみしばい にっこり げんき うれしいな)

 子どもたちの大好きな自動車が次々と出てくる単純な紙芝居。背景もなく、乗り物だけがアップで描かれているのでわかりやすい。

 でも、飽きてきたのかざわついていた。

 

『しんかんせんははやい』

しんかんせんははやい (中川ひろたかシリーズ)

 そんな中、続いて私が乗り物から始まる紙芝居。

 でも、これは「しんかんせんは はやい  はやいは つばめ」と続いていく言葉遊びの紙芝居だ。歌になっているようだが、私はちょっと調子よく節を付けたぐらいで読んだ。

 昔の紙芝居なので、「たかいは とうきょうタワー」になっている。スカイツリーじゃないんだね。

 

『子ネズミ』

 最後の締めに、Oさんに手遊びをしてもらった。ネズミの手袋をはめて、歌いながらまた子どもたちの間を回っていった。

 

 これで予定通り20分。読み聞かせに慣れていない赤ちゃんたちが多かったので、このくらいで精一杯だろうと思う。

 

 

 

 

 

2017年度1回目の児童館おはなし会

Oさん ◯ 大型絵本 『にじいろのしまうま』 こやま峰子/作、やなせたかし/絵

Oさん ◯ 絵本 『みどりのトカゲと あかいながしかく』 スティーブ・アントニー/作、吉上恭太/訳

私  ◯ 素話 『とかげのしっぽ』

私  ◯ 絵本 『まじょのふるどうぐや』 佐々木マキ (「こどものとも」2003年5月号)

 

 今年度初の児童館おはなし会。これから入学する新一年生もたくさんいたが、みんな行儀がいい。

 

『にじいろのしまうま』

にじいろのしまうま

 大型絵本なので私も絵本を支えて手伝ったが、それでも時々グラグラしてしまった。やっぱり専用のスタンドがあるといいなあ。

 お話は単純でわかりやすい。日照りが続いて川も干上がって木々も枯れてしまったとき、美しい虹色のシマウマが、自分の虹色をと引き換えに水や草や植物をもらうという話。

 初めのうち、「カバオくんがいる」などとざわついていた子どもたちも、だんだんに落ち着いて聴いてくれるようになった。

 

『みどりのトカゲと あかいながしかく』

みどりのトカゲとあかいながしかく (児童書)

 色つながりで、今度は緑と赤。これを書いた人は色覚障害を持っているそうだ。

 みどりのトカゲたちと赤い長四角たちは仲が悪く、戦ってばかり。

 1ぴきのトカゲがふと「なんのためにたたかっているの?」と聞いたら、赤い長四角に踏み潰されてしまった。ここで一番前の男の子が息を呑んで「オーマイガッ!」と言った。あまりにもピッタリで感心(?)した。

 どんどん戦いは激しくなり、やがて双方疲れ果てて・・・

 やっぱり平和がいいね、という話。

 

『とかげのしっぽ』

 ここで私と交代。トカゲつながりでこの昔話をした。ちょっと脚色しながら。

 昔々、神様が人や動物を作ったばかりの頃、みんなにしっぽをつけてやったが、うっかりトカゲにだけはしっぽをつけるのを忘れてしまった。トカゲが頼みに行っても神様は「あいにくしっぽはもうない。だが、誰かに頼んでしっぽを譲ってもらえば、それをお前に付け替えてやれる」という。そこでトカゲはいろんな動物に交渉に行く。

 子どもたちは集中して聞いていた。

 最後に人間にしっぽを譲ってもらおうとするところでは、「え?」という顔をしていた。

 終わってから、「みんなはどう?しっぽが欲しい?」と聞くと「いらない!」と。素直で可愛い。

 

『まじょのふるどうぐや』

まじょのふるどうぐや  こどものとも

 

 最後に佐々木マキさんの魔女シリーズを読んだ。

 絵も鮮やかで、はっきりしていて、お話もわかりやすい。子どもたちは惹き込まれていた。

 魔女シリーズは「まじょのかんづめ」「まじょのふるどうぐや」「まじょのすいぞくかん」があって、どれも同じパターンなのだが、そのマンネリがまたいい。

 今普通に手に入るのは「まじょのかんづめ」だけらしい。幸い私は「まじょのふるどうぐや」と「まじょのすいぞくかん」を月刊誌で買ってあるので、大切にしなくては。

 

 20分ぐらい。

和歌山静子さん講演会

おしゃべりなたまごやき (寺村輝夫の王さまシリーズ)

 寺村輝夫さんの王さまシリーズなどの絵で有名な和歌山静子さん。1940年生まれとのことだが、若々しくて驚いた。話し方も(よく言われるそうだが)平野レミさん風で、よどみなくいつまでも喋っていられるという感じ。

 お話は、次から次へとポンポン飛んで、ついていくのが大変だった。

 戦後、子どもの頃の楽しみといえば街頭紙芝居で、紙芝居屋さんが行ってしまった後も集まった異年齢の子どもたちでいろんな遊びをしたという思い出話。

 お父様が持っていた「暮しの手帖」の表紙の絵や、花森安治の文章に影響を受けたこと。それからお父様の思い出話がひとしきり続いた。

 寺村輝夫さんとの出会いの話になったかと思ったら、ひらがなは縦書きに適しているとか、理論社が倒産して大損害を受け、再建のために奔走したとか、話は飛ぶ。

 『ひまわり』を読み聞かせ。

ひまわり (福音館の幼児絵本シリーズ)

 そして、この絵本ができるまでのラフを何種類も見せながら、編集者の方とのやり取りや実際のひまわりの観察で絵や言葉がどう変わっていったかなどお話くださった。

 

 次に堀内誠一さんとの出会いの話。和歌山さんが絵本の在り方について一番影響を受けたのが、堀内誠一さんなのだそうだ。そこで堀内誠一さんの絵本を何冊か読んでくださった。

いかだはぴしゃぴしゃ

 これは最後にみんなでスイカを食べるところがミソなんだそうだ。どこからスイカが出てきたんだろう?と思って前の絵を見返してみると、最初からいかだの後ろにスイカがプカプカついてきている。それを見つける楽しさもある。「でもこの本、絶版になっちゃったのよね」と残念そうだった。

てんのくぎをうちにいった はりっこ (こどものとも傑作集)

 これは私も持っているのだが、「3びきのくま」のオマージュが入っているとは知らなかった。和歌山さんも息子さんも、気づいたそうだ。

3びきのくま (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本)

 

 

こすずめのぼうけん (こどものとも傑作集)

おやゆびちーちゃん (世界傑作童話シリーズ)

「おやゆびちーちゃん」は完訳版。この本を読んであげた時、息子さんが最後のところで涙を流したそうだ。「王子様と幸せになったんだからいいじゃない」と言ったら、息子さんは「ツバメがかわいそう」と言って泣いたのだと。

 それでハッとした。これを描く時に堀内誠一が「ツバメが描けない、ツバメが描けない」と言っていたのを思い出したが、そういうことだったのかと。ツバメをとびきりハンサムに描きたかったのだ。これは、実はツバメの悲恋の物語だった。

 

やこうれっしゃ (こどものとも傑作集)

 息子さんとの思い出の続きで、この「やこうれっしゃ」の話が出た。息子さんが大好きだった。4歳の時に父親を亡くし、母親の和歌山さんも忙しくてなかなか絵本を読んであげられない時、息子さんは字のないこの絵本を何度も読んでいた。実際に夜行列車に乗ったときの思い出も話してくださった。

 

瀬田貞二さんとの出会いについて触れたかと思ったら、茂田井武(もたいたけし)さんの話に飛んで、

セロひきのゴーシュ (福音館創作童話シリーズ)

 この「セロひきのゴーシュ」の絵の素晴らしさについて。最後にゴーシュが観客の前で1人で演奏する場面、あえてゴーシュの後ろから描いている。ゴーシュの顔は見えないが、観客の顔がみんなゴーシュに集中していて、それによってゴーシュがどんな演奏をしているのか分かるという。

 そこから画家の安泰さんの話に飛ぶ。「こねこちゃん」という紙芝居が素晴らしいとのこと。でも、これも品切れになって、今は手に入らない。

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 和歌山さんは、太い黒線で囲まれたはっきりした絵が特徴だが、松居直さんに言われて他のタイプの絵や版画なども試してみた。それらの絵本も見せてくださったが、確かに見慣れている和歌山さんの絵とはぜんぜん違う。「いいじゃない」と言われたものの、絵本は売れなかった。

 それで、結局黒い太線の絵に戻ってきたとのこと。

 

 こうして次から次へとお話が止まらず、予定の2時間を10分オーバーした。質問は受け付けない予定だったのに、和歌山さんが「何かお聞きになりたいことがありますか」と呼びかけたため、お一人が質問。それに対して、答えというよりきっかけをもらった感じでまた和歌山さんの止まらないお話が始まった。

 私は次に行かなければならないところがあったので、最初の予定時刻を30分過ぎたところで仕方なく抜けさせていただいた。

 講演者としては、時間は守ってもらわないと・・・。また、行き当たりばったりの思いつきで喋りまくるのではなく、きちんと構成を考えてきてくれていたらもっと聞きやすかったと思う。

 和歌山静子さん、パワフルすぎ~。