チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

朝の読書タイム:3年1組(第3回)

◯ 絵本 『ラーメンのかわ』 赤川明

◯ 絵本 『あーちゃんのおにいちゃん』 ねじめ正一/作、長野ヒデ子/絵

◯ 絵本『とまとさんにきをつけて』 五味太郎

 

 少し早めに教室に行ってみると、もぬけの殻。外を見ると、どうやらクラス全員で長縄跳びをしている様子。しばらく眺めて待った。時間になるとちゃんとみんな教室に戻ってきた。生き生きした顔をしている。

 

『ラーメンのかわ』

ラーメンの かわ (講談社の創作絵本)

 そんな子どもたちの顔を見ていたら、まずこの絵本を読みたくなった。

 ストーリーなんてあってないようなものだが、見ているだけでラーメンが食べたくなってくる。こんな「ラーメンの川」があったらすごいなあ。

 知っている子もいたので、直接反応はなかったが、みんなよく聴いていた。

 

『あーちゃんのおにいちゃん』

あーちゃんのおにいちゃん

 おしゃまな妹から見た、しょうもないお兄ちゃんの姿。次から次へとお兄ちゃんのダメなところを列挙しているのだが、不思議と、お兄ちゃんが大好きなんだな~と感じられる。

 最後、ちょっとだけ期待させて、でもやっぱり・・・と落とすところなど、気が利いていておもしろい。

 

 

 『とまとさんにきをつけて』

とまとさんにきをつけて

 自己中でうぬぼれ屋のとまとさん。自分のペースでどんどん話を進めていく。読者は引きずられっぱなし。でも、憎めないんだよね。

 3年生には幼いかも、と思ったが、まあ、ほっこりして気分になれたと思う。

 

10分。

 

 

今年度15回めの児童館おはなし会

Oさん◯ 絵本『十二しのはじまり』 木暮正夫/文、中村景児/絵

Oさん◯ 紙芝居 『はなたれこぞうさま』 安田浩/脚本、若菜珪/絵

私    ◯ 素話 『節分の鬼』

私  ◯ 絵本 『ワニのへやのおおそうじ』 あべ弘士 「かがくのとも」2012年3月号

 

 ついにインフルエンザが流行り始めたらしく、1年生の1クラスが学級閉鎖で、そのクラスの子は児童館にも来られない。そのため、今日はいつもの半分ぐらいしか児童がいなかった。いつもと違って静かで不思議な感じ。

 

 今日もまずOさんさんから。

『十二しのはじまり』

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 Oさんは、まずお正月の風習についてお話ししてから、この絵本につなげた。

 子どもたちは自分の干支をちゃんと知っていて、元気よく答え、絵本も興味を持ってみていた。

 十二支のはじまりの話は絵本や紙芝居でいろいろ出ているが、ちょっとずつ脚色が違っておもしろい。この絵本では、ネズミがネコを迎えに行くと約束していたのにすっかり忘れて牛の背中に乗ってしまった・・・とある。故意に嘘の日を教えたとする話よりは悪意がない。

 

『はなたれこぞうさま』

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  続けてOさんが紙芝居。日本昔話だ。

 「はなたれこぞうさま」のおかげで大金持ちになった爺様。そうなると、この洟を垂らした汚い身なりのこぞうさまが邪魔になり、帰ってくれと言ってしまう・・・。

 なにか教訓があるように思えて仕方ない。貧しい頃に世話になった人を最後まで大事にしなければならないということか。

 でも、この爺様は別に「はなたれこぞうさま」を邪険に追い出したわけではなく、「もう十分金持ちにしていただいたから、これ以上は結構です、どうぞ竜宮へお帰りください」という気持ちで言ったのだから、そんなに悪いとも思えないのだが。

 

 ここで私と交代。

『節分の鬼』

 いつものように素話から。

 次回は節分を過ぎてしまうので、今回この話をすることにした。

 家族をなくしてひとりぼっちのおじいさんが、節分の日に気まぐれで「鬼は~内、福は~外」とアベコベに叫んで豆撒きをしたところ、鬼たちが続々訪ねてきて、おじいさんと一緒に一晩中楽しく宴会をした。おじいさんはそれでまた生きる元気が出た、と言う話。

 子どもたちは、戸口を叩く音のところからすでに「あ、鬼が来たんだ」と言い当てていた。ちゃんと聞いていて、話も理解していたんだね。

 

『ワニのへやの大そうじ』

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 これは私の大好きな絵本。

 北国の(北海道だね)動物園が春の開園の準備をする話。ワニの生態の話もおもしろいし、餌をやる時に突進する様子などリアルだけどリアルすぎず味がある、あべ弘士さんの絵が生きている。 

 そして、ワニの部屋のガラスの内側をどうやって磨くかという問題。飼育係の先輩の助言を聞いて子どもたちも気づいたみたい。

 これは「かがくのとも」で科学絵本なんだけど、お話としてもとってもおもしろい。みんな興味深く最後まで聞いてくれた。

 単行本になっていないから、この絵本は大事にしなくちゃ。

 

 30分ぐらい。

 

 

朝の読書タイム:6年1組(第3回)

◯ 絵本 『ことりをすきになった山』 アリス・マクレーラン/文、エリック・カール/絵

 早めに教室に行ってみると、ほとんど空っぽ。寒いのにみんな校庭を走っていたらしい。でも、時間前には続々と帰ってきた。

 さすが6年生、紅潮した顔ではあるが、きちんと席について、姿勢もいい。下級生とは全然雰囲気も違う。

 

『ことりをすきになった山』

ことりをすきになった山 (エリック・カールの絵本)

 2学期も明日で終わり。今日はちょっと長い(ちょうど10分かかる)この絵本を持ってきた。2年前に児童館で読んで以来だ。 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

  山と小鳥のジョイの恋愛のようでもある不思議な話。ジョイに1年に1回しか来てもらえない寂しさに耐えかねた山が涙の川を流すと、それが幸いして長い月日の後、緑の山に変わる。そして最後にはついに、ジョイが住み着いてくれるというハッピーエンド。

 山の台詞は重々しく、小鳥のジョイは高めの声で、地の文はその中間の普通の声で、と一応区別して読んだ。

 子どもたちはシーンとして聞いていて、最後に扉、裏表紙、と見せるまで、じっとこちらに集中していて、身じろぎもしない。すごい。

 

10分。

今年度14回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居『おばけのゆきがっせん』おおたか蓮/脚本、ひろかわさえこ/絵

Oさん◯ 絵本 『ことばかくれんぼ』 山口タオ/文、田丸芳枝/絵

私  ◯ 素話 『貧乏神のわらじ』 日本の昔話

私  ◯ 絵本 『ちいさなサンタ まちにいく』 アヌ・ストーナー/文、ヘンリケ・ウィルソン/絵、若松宣子/訳

 

日が短くて、4時というともう薄暗い。子どもたち53人、外で遊んでいた子も入ってきて、みんなでクリスマスの歌を歌ってからおはなし会。

 

まず、いつものようにOさんから。

『おばけのゆきがっせん』

おばけのゆきがっせん (かみしばい ひゅ?どろどろ おばけセット)

 Oさんは直前まで『りゅうの目のなみだ』にしようかと迷っていたが、結局季節的にこれにしようということになった。長すぎないし。

 あまりにも寒いので雪女のところへ文句を言いに言ったお化けたち。ひょんなことから、雪合戦が始まり夢中になる。

 その様子がおもしろい。お尻に当たっちゃったり、のっぺらぼうの頭に雪を乗せたり。絵も台詞も楽しくて、みんな笑っていた。

 最後に、雪女にかまくらの中で甘酒とお餅をごちそうになるところでは、「のっぺらぼうはどうやって甘酒を飲むんだろう?」という声も。口がないからね。

 特に2年生が、思ったことをストレートに口に出すのでおもしろい。

 

『ことばかくれんぼ』 

ことばかくれんぼ (えほんのぼうけん 9)

 これは、言葉の中にかくれている動物を探す言葉遊びの絵本。子どもたちは当て物大好きなので張り切って大声で答えていた。

 しかし・・・肝心の言葉を読む前に、絵で答えがまるわかりなのが困ったところ。「絵を見ればいいんだよ!」と言い出す子もいて、もうページを開いた途端に「くま~!」「コアラ!」と叫んでいる状態。

 しかも主に2年生ばかり大声。それで、Oさんは「次は1年生だけ、どうぞ」などと言って、みんなで楽しめるように心を砕いていた。

 終わった後、これはどうやって見せるべきだったのか。絵は隠して当てさせたほうがよかったのか、などと話し合った。集団読み聞かせには、ちょっと難しい。

 最後の方には、これを授業で使う場合のやり方などが載っていたが、それは「この絵本を参考にして自分で動物の名前が隠れた言葉を作ってみよう」みたいな感じだった。

 

ここで私に交代。

『貧乏神のわらじ』

 年末なので、貧乏神の話を持ってきた。途中「知ってる」と言う子もいたが、多分違う話だったと思う。

 貧乏な家族がどうしようもないので夜逃げしようと決心すると、納屋で一生懸命わらじを編んでいる貧乏神を見つける。夜逃げするならついて行くから、そのためのわらじを編んでいるのだという…。

 地味な話だが、顔を見ながら話すと、多少の茶々が入っても交わせるし、集中してくれるので大丈夫。

 

『ちいさなサンタ まちにいく』

ちいさなサンタまちにいく

 絵が見やすくてきれいな絵本。でも、その分、字がちょっと見にくい。

 小さなサンタは森の動物達にプレゼントを届ける役目だが、街の動物たちからもプレゼントが欲しいとの手紙を受け取る。

 トナカイやソリは人間の子どもたちにプレゼントを届ける大きなサンタたちが使っているのでダメだし、小さなサンタは1人で街まで行くことはできない。困っていると、森の動物達が協力してくれることになり…。

 結構長い話だが、展開は単純でわかりやすい。でも、その分退屈してしまわないかと途中から不安だった。

 今日は、なんとか集中力が途切れずに最後まで聴いてくれたので良かったと思う。

 

30分弱?

 

 

朝の読書タイム:5年1組(第3回)

◯ 絵本 『からすたろう』八島太郎

◯ 絵本 『どっちもね』 おおなり修司/ことば、高畠純/絵

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

5年生は大人っぽい。教室に入るとすぐに「さすが高学年だなあ」と感じる。行儀よく落ち着いている。 

 

『からすたろう』

からすたろう

 2年前に3年生の1クラスで読んだことがあるので覚えている子がいるかと思ったが、聞いてみても手を挙げる子はいなかった。

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

 とてもいい話なので、忘れてしまった子も再度聞いて感じて欲しいと思う。

「これはみんなのひいおじいさんが子どもだったぐらい昔の話です。着物を着て学校に行っていたような時代です」と言って始めた。

 ゆっくりと、コマ分けされているページは指差しながら読んだ。絵本自体が大きいし、コマ分けも1ページに3つくらいまでで、それほど細かい絵ではないので、大丈夫だと思う。

 静かによく聴いてくれた。終わってからもシーンとしていた。

 

『どっちもね』

どっちもね

 次は気分を変えて、言葉遊びの絵本。区切る場所によって、意味がぜんぜん変わるというもの。

 いぬ とくい (犬 得意)

 いぬと くい (犬と 杭)

など、漢字は書いていないんだけど、それぞれの絵が楽しく意味を表している。どれも動物が出てきて、それらがやることがおもしろいので、さすがの5年生もクスクス笑っていた。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 最後は締めの一冊。これを取り出すと「ああ!」と嬉しそうな声が上がる。久しぶりだもんね。

 ニコニコしながらダジャレを楽しんで、一日の始まりはバッチリ。

 

10分。

 

朝の読書タイム:4年1組(第3回)

◯ 絵本 『むらの英雄』 わたなべしげお/文、にしむらしげお/絵

◯ 絵本 『わたしとわたし』五味太郎 (「かがくのとも」2018年1月号)

◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

 

 定員いっぱい、教室にぎっしりの4年生。お行儀はよく、すぐに準備ができた。ちょっと早めに始めたからか、途中放送が入ってしまったが、前の席の子がさっと立って止めに行ってくれた。

 

『むらの英雄』

むらの英雄 (エチオピアのむかしばなし)

 前に4年2組では笑ってくれたので、1組ではどうかと思って読んでみた。声を出しての反応はなかった・・・残念。

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

 

『わたしとわたし』

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 …多分、心のなかで思っていても声に出さないんだろうな、と思い、そんなテーマのこの絵本に進む。

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

 

 どう思ったかな。ちょっと知りたい。共感してくれたと思うけど。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 残り時間を見て、最後に定番絵本からこれを選んだ。取り出して見せると、笑顔を見せてくれた子が何人かいて、嬉しかった。

 3分ぐらいの時間があったので、それに合わせた速度で読んだ。ゆっくりめ。いつ読んでも楽しい絵本だ。

 

10分。

朝の読書タイム:3年1組(第3回)

◯ 絵本 『おにぎりのひみつ』 かとうまふみ

◯ 絵本 『ねこのけいさん』 浅沼とおる

◯ 絵本 『わたしとわたし』五味太郎 (「かがくのとも」2018年1月号)

 

 みんな自分の本を読み始めていたが、私が入っていくとすぐにこちらに注目してくれた。さすが3年生。

 

『おにぎりのひみつ』

おにぎりのひみつ

 大繁盛のおにぎり屋さんの屋根裏には、小人が住んでいる。小人の男の子は、風邪を引いたおかあさんにおいしいおにぎりを食べさせてあげたいと、おにぎり屋さんのおばあちゃんがつくるおにぎりの秘密を探りに下りていく。

 おばあちゃんがおにぎりを作る様子がリアルに描かれている。ところどころしかけ絵本のようになっているのも楽しい。

 おにぎりの具のところに海老の天ぷらがあったので、「え?天ぷらまであるの?」と言う子がいた。天むすが大流行したのは1980年台だから、今の子たちはあまり知らないのかも。この絵本は今年発行された新刊なんだけどね。

 

『ねこのけいさん』

ねこのけいさん (わくわくメルヘンシリーズ)

 2ひきのネコがネズミを見つけて食べようとするが、そのネズミが釣り竿を持っているのを見て、魚を釣って帰ってきたところを魚ごといただこう、と「とらぬ狸の皮算用」をする。

 その妄想はどんどん膨らんでいくが、実はネズミは不漁の釣りの帰りで、そのまま家に帰ってしまい、ネコたちは日が暮れても待ちぼうけ・・・というオチ。

 こっちは、みんなシーンとして聞いていた。反応がわからないとちょっと不安になるけど、興味深く聞いてくれたんだと思っておく。

 

『わたしとわたし』

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 これは月刊「かがくのとも」の最新号。

 自分の心の中にもうひとりの「わたし」がいて、別の気持ちを持っていると言う話。

 朝「さっとおきて さっときがえよう! とおもう わたし」に対して、「いやいや このまま もうすこし ねていたい・・・とおもう もうひとりのわたし」など、各場面で相反する本音を持っていることが語られる。誰にでも心当たりはあると思う。

 最後には自分だけじゃなく「みんなも いろいろかんがえたり おもったりしているんだよ ときがつく わたし」と発展していく。

 結構深い話だが、五味太郎さんの絵がかわいくて、字も独特の手書きで素敵なので、すうっと受け入れられる感じ。

 

これでちょうど10分。