チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

朝の読書タイム:4年2組(第2回)

◯ 絵本 『わすれられないおくりもの』 スーザン・バーレイ/作、小川仁央/訳

◯ 本の紹介 『へんてこもりにいこうよ』 たかどのほうこ

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 教室いっぱいに机が詰まっているが、始めようとしたら見えやすいところに移動したいという。後ろの方の子が体だけササッと前に寄ってきた。机は動かせないし、椅子を持って移動するのも隙間があまりなくて大変だからだろう。

 

『わすれられないおくりもの』

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)

 初めに、しんみりした話を読むことにした。これは死をテーマにしたもの。でも、湿っぽくなくて前向きで、説教臭くもなくて、いいと思う。

 死をテーマにした絵本では、最近賛否両論で話題になった『ママがおばけになっちゃった』があるが、私は『わすれられないおくりもの』の方が好き。死は軽く扱うものではないと思うから。

 4年生の子どもたちはシーンとしてよく聞いてくれた。

 

『へんてこもりにいこうよ』

へんてこもりにいこうよ (おはなしカーニバル 10)

 私の大好きな、たかどのほうこさんの幼年童話。しんみりしたお話の後に楽しい本の紹介・・・と思って持ってきた。

 「へんてこもり」で動物しりとりを始めた4人組。初めのうちはうまく進んだが「ま」で思いつかなくなった子が苦し紛れにデタラメに言った「まるぼ」。そんな動物いないよね、と皆に言われて笑われたところへ、なんと「まるぼ」が現れて・・・。

 絵を見せながら話すと、子どもたちは大笑い。興味を持ってくれたようだった。続きは自分で読んでね。

 これは、字が大きくてひらがなばかりだから、小学校低学年でも読める本なので、普段あまり本を読まない4年生でも楽に読めるはず。それでいて、内容は決して幼稚ではなく、大人でも楽しいくらい。だからこれが、本に親しむきっかけになってくれたらいいなと思う。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 そして、締めはやっぱり定番のこれ。一緒に唱和して終わりにした。

 

10分。

朝の読書タイム:1年2組(第1回)

◯ 素話 『ふくらし粉』 英語と日本語で語る フランと浩子おはなしの本〈第1集〉より

◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

 

 1学期はタイミングが悪く、このクラスに入れなかったので、なんと今日が初顔合わせ。それでも、児童館で会っている子は知っている。名前も覚えてくれている子もいた。

 35人ぐらいでぎっしりの教室で、みんな行儀よく、目を輝かせてこちらを見ている。

 

『ふくらし粉』 

英語と日本語で語る フランと浩子おはなしの本〈第1集〉

 ↑この本に載っているお話だが、私は自分なりに少し味付けを変えて語っている。

 例えば、この本のテキストだと、歌の歌詞や「Big Hungry Bear!」など、英語のままになっている部分があるが、私は全部日本語に直して語って(歌って)いる。

「英語の「B」の破裂音で迫力を出すということだが、そこは私は「大きな腹ペコぐまでした。『がお~!俺は腹が減っているんだ・・・』」の『がお~!』でその迫力を出している。子どもたちの様子を見ながら、どのくらい怖がらせるか加減して。

 この話は私が一番得意なものなので、今日も子どもたちとの一体感を楽しみながら演じることができた。すごい盛り上がりだった。子どもたちはワクワクが止まらないという感じ。

 そんなふうにノリノリで語っていたためか、子どもたちが「わあ~」と歓声を上げるので収まるのを待ったりしていたためか、いつもより時間がかかった気がする。10分近くかかったかな。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 もう時間がなくなってしまったが、無理やり定番のこの絵本を早口で読んだ。これもクマつながりだし、定番絵本を一冊は読みたかったから。

 早口で読むと1分ぐらいで終わるから大丈夫。そして、そのおもしろさもわかってくれたみたい。よく笑っていた。

 

 終わると「早い~」「もっと~」「おもしろかった」などと声が上がって、嬉しかった。

 10分。

 

 

 

 

朝の読書タイム:3年2組(第2回)

◯ 絵本 『ひみつのカレーライス』 井上荒野/作、田中清代/絵

◯ 絵本 『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 教室に行ってみると、先生はいらっしゃらないのに、子どもたちは皆、席について静かに本を読んだりしている。しかも、私が「みんな揃ってる?じゃあ、始めようか」と言うと、すぐに机の上のものをしまってこちらに集中してくれた。この3年生すごい!

 

『ひみつのカレーライス』

ひみつのカレーライス

 これはおもしろい! 田中清代さんの絵も、さすが『トマトさん』を描いた方だけあって大きくて見やすい。

 カレーライス大好き一家がカレーを食べていたら、フミオのカレーの中からなにか「かりっ」とするものが出てきた。おとうさんが本で調べたところに寄ると、それは「カレーの種」らしい。そこで、それを植えて育てることにした。

 なんとも楽しくておいしそうな絵本! そして、最後がまた夢があっていいのだ。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 これは定番絵本。ほとんどの子が覚えていてくれた。それでも、「へんなひと かぞえうた」ではクスクス笑いが起こる。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 これも定番絵本。取り出すと、「あ、それ、すぐ終わるやつ」との声。おなじみの絵本なので、みんなで唱和して締めにした。

 

13分ぐらい。

2017年度8回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居 『ふしぎなしゃもじ』 佐々木悦/脚本、須々木博/絵

Oさん◯ 絵本 『どろだんごと たごとのつきまつり』 飯野和好

私  ◯ 絵本 『山の上の火』 ハロルド・クーランダー、ウルフ・レスロー/文、渡辺茂男/訳、佐野昌子/絵

 

 いい天気だが、暑くはなく、秋晴れという感じ。外で遊んでいた子どもたちを放送で集めて、おはなし会開始。43人ぐらい。

 

『ふしぎなしゃもじ』

ふしぎなしゃもじ (ゆかいな民話選)

 まず、oさんの紙芝居から。これは日本の昔話だが、おもったより長くて、10分ぐらいかかる。

 鬼の家で飯炊きをさせられることになったおばあさん。鬼に渡されたふしぎなしゃもじで「ひとかき1万倍」と言いながらかき混ぜると、一粒の米が10,000倍になり、300人分の鬼の飯もすぐにまかなえる。

 でも、やがて家に帰りたくなり、ふしぎなしゃもじを持ったまま逃げ出すが、鬼が追ってきて・・・。

 終わった後「ひとかき1万倍」と唱えている子がいた。リズムが良くて耳に残るのだろう。

 

『どろだんごと たごとのつきまつり』

どろだんごとたごとのつきまつり

 稲刈りが終わった田圃に水が貯まると、月が映って「田毎の月祭り」が開かれるという。(私個人的には、秋よりは田植えで水の張った田圃のほうがきれいに月が映ると思うし、検索してもそっちが出てくるようなのだが)

 そこへ現れた「どろだんご」が自分だけで月祭りをするのだと言い出し・・・。

 最後に、お百姓さんがどろだんごの頭を「つるん」となでるところが可愛い。

 

私に交代。

『山の上の火』

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 いつもは、ここで私が素話を入れるのだが、今日は『山の上の火』が長いので、この一冊だけにした。

 エチオピアの昔話。「少し長いおはなしだけど、よく聞いてね。」と言って始めた。

 寒い冬、食べ物も水も着物も毛布も火もなしで、スルタ山の岩の上に立って一晩過ごせたら、家と牛とやぎと畑をやる、とだんなに約束してもらった召使のアルハは、挑戦することにする。

 ものしりじいさんに相談に行くと、じいさんは谷を隔てた反対側の岩の上で火を焚いていてやるから、その光を見つめて一晩頑張るようにと言う。

 その遠い火を見つめて、火を焚いてくれているじいさんのことを思って、つらい一晩を耐えたアルハだったが、だんなは話を聞くと、火を使わないという約束を破ったから、と畑などをやらない、と言う。

 困ったアルハは、再びじいさんに相談に行き・・・。

 理不尽なことをいう金持ちをギャフンと言わせる、痛快な話。

 13分ぐらいかかるのだが、子どもたちは、1年生も、飽きもせずじっと集中して聞いてくれた。よかった。

 

 30分ぐらい。

 

 

朝の読書タイム:2年3組(第1回)

◯ 絵本 『きんのねこ』 八百板洋子/再話、平子真理/絵 こどものとも2006年11月号

◯ 絵本 『たなのうえ ひこうじょう』 中村至男 こどものとも年中向き2017年7月号

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 今学期初めての朝の読書タイム。しかも、この2年3組は1学期に私の割り当てがなかったので、今年度初めての読み聞かせ。

 顔を出すと「おお、久しぶり」と言われた。覚えていてくれてよかった。

 

『きんのねこ』

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 これは私が大好きな絵本。単行本になっていないから大事にしなくては。

 美しい絵と、昔話らしいわかりやすいストーリー展開に、子どもたちは惹き込まれていた。さすがにどうなっていくか先が予測できるので、つぶやいたりしていたが、そのとおりになると嬉しいみたい。お隣の金持ちが真似をすると、「きっと悪いことが起こるよ」と言って「やっぱりね」となる。

 

『たなのうえ ひこうじょう』

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 小さな飛行機に乗り込んだ「きちょう」と「じょしゅ」が本棚の上の飛行場から離陸して家の中を飛び回る。

 なにしろ飛行機が虫くらいに小さいので、いつも見慣れたものがものすごく大きく見えるのだ。子どもたちはすぐにそれが何だかわかっていた。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 締めはおなじみのこの絵本。みんなで一緒に読んで楽しんだ。

 

12分ぐらい。

 

 

2017年度7回目の児童館おはなし会

Oさん◯紙芝居 『おぶさりてい』 市川京子/脚色、夏目尚吾/絵

Oさん◯絵本 『だるまだ!』 高畠那生

私  ◯素話 『友だちにあげたリンゴ』 福岡県の昔話

私  ◯絵本  『どどのろう』 穂高順也/作、こばやしゆかこ/絵

 

 夏休み中なので、登録児童は朝から一日中児童館で過ごしている。私達が行った時には雨がやんでいたので、外で盛大に泥遊びをしている子、中で集まってブロック遊びをしている子などがいた。

 集合してみんなで「オバケなんてないさ」をおはなし会。

 

『おぶさりてい』

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 初めにOさんの紙芝居。「オバケなんてないさ」の歌にぴったりだった。

 6月に私が絵本で『おぶさりてい』を読んだのだが、それとちょっと違う。でも、「おぶさりてい」と言う化け物を背負って帰ってきたら金になった、という根本的なところは同じだから、類話といえるのかも。

 

『だるまだ!』

だるまだ!

 次は続けてOさんが絵本を読んだ。だるまがいっぱい流れ着くというナンセンス絵本。

 子どもたちは「だるま」を見たことはあるが「買ったことない」「持ってない」という。でも知ってることは知ってるんだよね。

 この絵本(に限らず高畠那生さんの絵本)は絵で見せるところが多いので、遠くからよく見えないとあまり意味がわからないかもしれない。

 でも、最後に「まねきねこ」が出てくると「まねきねこだ!」と叫んでいた。ここから絵本『まねきねこだ!』につながるんだろう。

 

そして私に交代。

『友だちにあげたリンゴ』

 福岡県の昔話。題名を言っちゃうとネタバレになるので、何も言わずに始めた。

 「昔々あるところに1人のお百姓さんがいて、そのお百姓さんには4人の息子がいました。名前は・・・」

 と指を立てて「一番上が太郎、二番目が次郎、・・・」と進めると、「あ、知ってる!」「それ、知ってる!」の声。これも6月に読んだ『おぶさりてい』に出てきた名前と同じだからかな?

 でも、お話の内容はぜんぜん違う。

 お百姓さんが町で買ってきた7個のリンゴを息子たちに分けるところ、末っ子の四郎の分は何個かな?と聞いたら「1個!」と元気に答えてくれた。

 そのリンゴを4人がそれぞれどうしたか、というのがお話。ちょっと教訓的だな。

 

『どどのろう』

どどのろう (えほんのぼうけん)

 これはお話がなかなかおもしろくて、子どもたちは引き込まれる。

 「どどのろう」という泥人形は、3つだけ願いを叶えてくれるという。ただし、金銀や金目の物を頼んでも出してくれない。

 その「どどのろう」を偶然手に入れた男たちはどうしたか、そしてどうなったか。

 昔話によくある展開とは全然違って、ひねってあるところがおもしろい。

 

 今日は久しぶりの読み聞かせだった。最初から最後まで、よく聞いてくれてよかった。

朝の読書タイム:6年1組(第1回)

◯ 本の紹介 『オオカミ王ロボ』 シートン/著、今泉吉晴/訳・解説

◯ 絵本 『セルコ』 内田莉莎子/作、ワレンチン・ゴルディチューク/絵

 

『オオカミ王ロボ』 

オオカミ王 ロボ (シートン動物記)

 図書館にずらりと揃っているシートン動物記のシリーズ、まったく読まれていないようなので紹介することにした。

 シートン動物記、オオカミ王ロボ、について聞いたことのある子は結構いたが、読んだことのある子は数人しかいなかった。それでも数人いただけいいのかもしれない。

 これもきちんと事前に読み込んで、台本を書いておいた。

*********

 今から120年以上前、馬に乗って牛の群れを管理するカウボーイが活躍していたアメリカ西部のニューメキシコ州での話です。

 オオカミ王ロボと呼ばれる、大きくて賢いオオカミがいました。

 わずか6頭の群れのリーダーですが、このロボの群れは他のオオカミとは違っていました。

 オオカミはいつも飢えていて食べられるものならなんでも食べる、と言われてきましたが、ロボの群れにはこれは全く当てはまりませんでした。

病気や怪我などで死んだ動物は決して食べませんでした。人間が食用のためにきちんと処理した食肉にも手を付けませんでした。

自分たちが殺したばかりの獲物だけを食べます。そのために毎日1頭の牛を殺してきたそうです。しかも、牛たちの中でいつも最高の牛(1歳の雌牛)を選び出していた美食家だったのです。

  当然、人間たちはロボの群れを退治しようと多くの作戦を立て、攻撃してきました。それでもロボたちのほうが上手だったのです。毒の餌には手を付けないし、罠の危険は見破ります。銃の怖さを知っているので、人間を襲うことは決してなく、人間を見かけたら遠くからでも物陰に身を隠します。

 

 シートンは、自然豊かなカナダで育ち、絵が上手だったので画家になろうとしましたが、芸術よりも自然に興味があり、動物学者を目指したりしました。33歳の時、ロボの住む地域で牧場を持つ友人に頼まれて、ロボの退治に乗り出すことになりました。

 

 これはシートンとロボの知恵比べです。シートンはオオカミの習性やロボの性格など詳しく観察し、綿密な計画を立てます。

 

 オオカミは西洋の昔話ではいつも悪者役ですし、ここでも人間の立場から見ると、ロボは牛を殺す悪者で、退治するシートンが正義の味方といえるのかもしれません。でも、シートンが書いたロボの話を読むと、いつの間にかロボに感情移入してしまうのです。それはどうしてでしょう。ぜひ読んで確かめてみてください。

 

 シートンが描いた精密な絵もたくさんあり、最後には動物学者でありこの本の翻訳者の先生の解説もたっぷりついています。たとえば「ロボはほんとうにいたの?」とか「オオカミに懸賞金がかけられたって、本当の話?」「その後、オオカミたちはどうなったのかな?」とか。

 

*********

 

 でも、ほとんど台本通りにはしゃべらなかった。思い入れが強かったせいか、勢いでどんどん進んでしまった。その分熱意が伝わったならいいけど。

 オオカミに対する考え方が、牧畜文化の西欧と、農耕文化の日本ではだいぶ違ったということも話した。

 

『セルコ』 

セルコ―ウクライナの昔話 (世界傑作絵本シリーズ)

 オオカミつながりで、この絵本を読んで聞かせた。

 これは、年取って飼い主に捨てられた犬セルコが、オオカミの友情によってまた元の家に温かく迎えられる話。そのあたりは「泣いた赤鬼」と似ている。

 でも、その後セルコはオオカミに恩返しをするために、結婚式がある日にオオカミを呼んで・・・

 犬とオオカミの友情物語という感じ。温かくていい話だと思う。ウクライナの昔話だそうだが、ここは農耕文化らしく、オオカミはそれほど悪役ではないようだ。

 

 10分。