◯ 絵本『ケチルさんのぼうけん』たかどのほうこ
◯ 絵本『むらの英雄』エチオピアのむかしばなし 渡辺茂男/文、西村繁男/絵
◯ 絵本『こんにちワニ』中川ひろたか/文、村上康成/絵
長年、小学校の朝の読書タイムに読み聞かせをしてきたが、5年生は初めて。
さすがにちょっと緊張した。
いつものように早く教室に入ると、まず体格の違いにびっくり。やっぱり5年生は大きいわ~! そして、話し方も大人っぽい。
この子たちも3年生の時までは私の読み聞かせを聞いてきたわけで、知っている子たちなのだが、大きくなったなぁ。
私を見て「かぞえうた・・・」とつぶやく子もいて、定番の「かぞえうたのほん」のことだな!とちょっと嬉しい。
「お久しぶり。名前覚えてくれてる?」と聞くと、何人かちゃんと答えてくれた。
みんな神妙な顔をして行儀よくしているので、すぐ始められた。
『ケチルさんのぼうけん』
まずは、私の大好きな絵本から。知っている子もいたけど、何度聞いてもいいからね。ちょっと早口で、でも大事なところはゆっくり読み、間をとったりして緩急をつけた。集中して聞いていたと思う。
『むらの英雄』
これを読みたかったのだ。この絵本のおもしろさは、下学年ではわからなかったようなので。
子どもって、転んだり、変なものが出てきたり、おかしな言葉だったり、そういうのはよく笑うのだが、この絵本のようにちょっとひねった面白さはなかなかわからないようだ。
12人の男たちがみんな自分を数えるのを忘れて「11人しかいない」と言い出し、そもそも存在しない「行方不明になった男」について、どんどん想像をふくらませていくというおかしさ。
5年生ならわかってくれるかな?
こそこそ、ざわざわ、と反応があったが、笑い声が起こるまでには至らなかった。おとなしいからかなあ。
『こんにちワニ』
表紙を見せて「これ、覚えてる人?」と聞くと、さすがにみんな手を上げた。何度となく読んだ絵本だからね。
久しぶりに読むと、子どもたちは普通にしていたが、最近転任していらした担任の先生が吹き出した。あはは。
ちょうど15分。もう少し時間があればなぁ。