◯ 絵本『セルコ』 内田 莉莎子/作、 ワレンチン・ゴルディチューク/絵
◯ 絵本『ワニのへやのおおそうじ』あべ弘士 かがくのとも 2012年3月号
◯ 絵本『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵
このクラスは4年生になってから初めて。
なんと体格のいいこと! 小学生って、3年生と4年生の間にぐわ~っと体が成長するのかも。
いや、それだけではなく、態度も大人っぽく感じられる。みんな行儀よく席について待っていた。
『セルコ』
「これはウクライナの昔話です。ウクライナって知ってる? 最近よくニュースで聞くでしょう?」と始めた。わかってくれたかな。担任の先生はおもいっきり反応していたけど。
似た話で紙芝居もある結構有名な昔話で、類話もいろいろあるらしい。
年をとって捨てられた飼い犬が、友達のオオカミの芝居のお陰で、飼い主の赤ちゃんの命の恩人として感謝され、再び大事にされるようになる。この辺のくだりは「泣いた赤鬼」っぽい。
その後、老犬がオオカミに恩返しをするために・・・・
全体的に絵も大胆で、明るくて、わかりやすい話。宴会のお酒でオオカミが酔っ払って歌い出すところは愉快。
『ワニのへやのおおそうじ』
元飼育員だったあべ弘士さんの得意の動物絵本。北海道の動物園は冬の間雪に閉ざされて閉園しているが、春の開園に向けてワニの部屋の大掃除をする話。ワニは怖い。内側の窓をどうやって磨いたらいいのか?
新米飼育員が先輩にいろいろ教わるところではワニの生態も勉強になるし、実際どうしたら安全に掃除ができるのか、謎解き的な楽しみもある。
4年生は概ねシーンとして聴いていたので、反応はよくわからなかった。
『こんにちワニ』
「これ、覚えてる?」とおなじみの一冊を取り出すと、みんなの顔がフッと緩んだ。覚えてるよね~!
和やかに締めくくった。
15分弱。