◯ 絵本 『ごちそうの木』 ジョン・キラカ/作、さくまゆみこ/訳
5分前に教室に着くと、先生がまだいらっしゃらなくて、体操着に着替える子、宿題を集める子、などでごった返していた。仕方ないので「用意ができた子から席について」と声を掛ける。
なんとか落ち着いたので、端の子は椅子を持って真ん中に移動するように言ってから始める。
『ごちそうの木』
色使いがとても華やかで目を引く。子どもたちは「あ、立ってる!」と、動物が洋服を着て2本足で立っていることに注目した。
「アフリカの昔話です」と紹介したが、アフリカと言ってもピンとこないみたいだった。なんと説明したものかちょっと困ってしまった。
お話は長いのだが、繰り返し3回と4回目に成功、という昔話の定石通りに進むので、難しくはない。
ただ、「水牛」が出てきたときには「水牛って?」と聞かれた。とりあえず絵を指さしたけれど、この絵はかなり擬人化していて、実際の水牛とはだいぶ違うので、分かってくれたかどうか不安。
この絵本は全ページ、右ページが全部文で、左ページが絵になっている。左に絵本を持って読む私には読みやすかった。
最後は「大きいから なんでも できるとは かぎらないし、小さくても だいじな なかまなんだからね」と、ちょっと教訓めいた台詞が入る。
これでほぼ10分使ってしまった。
『こんにちワニ』
最後にササッと定番のこの絵本を読んで終わりにした。珍しくシーンとして無反応だった。
でも、終わった後小さな声で「おもしろかった」とつぶやいている子がいたのでよかった。
12分ぐらい。