チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

朝の読書タイム:1年1組(第1回)

◯ 素話『ふくらし粉』

◯ 絵本『かぞえうたのほん』岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 

 いよいよ新1年生のクラスに入ることになった。すでに児童館でお馴染みになっている子どもたちもたくさんいるので、打ち解けた雰囲気。でも、みんなとてもしっかりしていて、行儀がいい。

 

『ふくらし粉』

英語と日本語で語る フランと浩子おはなしの本〈第1集〉

 毎年1年生に語っているこのお話。今日はゆっくり丁寧に語った。みんな目を輝かせて聞いてくれた。思ったより長くなって、8分ぐらいかかってしまった。 

4年前に語ったときのがこちら⇩

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

 

 『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 数分しか余らず、もっと短いのにした方がいいのでは・・・と迷ったが、最初にチラッと見せてしまったので、これを読むことにした。

 少し早口になったが、かぞえうたなのでそれでも大丈夫。控えめな笑いが起こった。

 

11分ぐらい。

2019年度3回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 絵本『うちのかぞく』谷口國博/作、村上康成/絵

Oさん◯ ピーターラビットの紙芝居『フロプシーのこどもたち』ビアトリクス・ポター

私  ◯ 素話『お月さまのお使い』 高知県の民話

私  ◯ 絵本『こわくておいしいオムライス』山末やすえ/作、大沢幸子/絵

 

 この数日、5月とは思えない暑さ。今日は運動会の振替休日なので、朝から児童館で過ごしている子どもたちが多い。外で遊んで汗をかいて、ぐたーっと横になって少し休んでからおはなし会を始めた。それでも、いつもの元気さはなく、シーンとしていた。居眠りをする子がいなかったのは、よかった。

まずはOさんから。

『うちのかぞく』

うちの かぞく

 家族を一人ひとり紹介しながら、動物や物に変身(例え?)させている。村上康成さんの絵がかわいくて、楽しい。

 

『フロプシーのこどもたち』

フロプシーの こどもたち (ピーターラビット紙芝居)

 ピーターラビットの紙芝居。これは、絵本の挿絵そのまま使っているようで、各場面、真ん中にだけ絵がある感じ。それでも、集団読み聞かせでは絵本よりも紙芝居のほうが見やすいと思う。

 ポターの優しい絵がそのまま生かされている。お話は、単純でなんてことないのだが、結構長い。うさぎたちの生き生きとしたかわいさで惹きつける紙芝居。

 

ここで私に交代。

『お月さまのお使い』

 うさぎつながりで、この話を選んだ。お餅を点いている兄弟うさぎ。お月さまに届けるのだと歌っていると、猿がやってきて、「自分は月の使いだから、そのお餅をお月さまに届けてあげよう」と・・・

 結構あっけなく、みんな「は?」という感じだったが、よく聞いていた。

 

『こわくておいしいオムライス』

こわくておいしいオムライス (PHPにこにこえほん)

 「暑いから怖い話にして~」と言われたのだが、そんなこと言ったって、用意してきたものしか読めないよ。でも、偶然「こわくて・・・」だったのだ。

 もっとも、これはおばけが出てくるものの、そんなに怖くはない。紙袋をかぶっておばけになったつもりでケチャップを買いに行った男の子が、本物のおばけに連れて行かれる話。

 子どもたちはずっと静かだった。暑さでぐったり疲れていたのかな。

 

25分ぐらい。

 

朝の読書タイム:6年3組(第1回)

◯ 本の紹介と朗読『グドーさんのおさんぽびより』 より「深まる謎」たかどのほうこ

◯ 絵本『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 

 明日が運動会なので、校庭では応援団の練習が行われていた。今日も明日も晴れて熱くなりそう。

 そんな雰囲気の中、6年生はちゃんと席について静かにしていたので、先生はいらっしゃらないが、少し早めに始めることにした。

 「6年生になってから、雑誌やマンガ以外の本を3冊以上読んだ人?」

と聞いてみたら、意外にも3分の2くらいの子が手をあげた。これには驚いた。今年の6年生、期待が持てるかも。

 

『グドーさんのおさんぽびより』 より「深まる謎」

グドーさんのおさんぽびより (福音館創作童話シリーズ)

 たかどのほうこさんの紹介と、この本について少し説明をしてから、この中の1篇を読むことにした。

 2人のおじさん(グドーさんとイカサワさん)と9歳の女の子(キーコちゃん)は仲良しの友達。この3人のゆるい日常が7ページくらいの短編で描かれている。それぞれに佐々木マキさんの挿絵が入っているのも嬉しい。

 「深まる謎」は、特に私のお気に入り。これは、作者のたかどのさんが実際に体験したことを元に書かれたお話だという。1冊の本を巡る、ちょっと不思議な出来事で、その本の題名が「深まる謎」だというのも、うまくできているなあと思う。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 もう1篇読むには時間が足りなかったので、定番絵本を読むことにした。お馴染みのこの絵本を見せると、子どもたちは嬉しそうににっこりした。

 途中で隣のクラスで応援歌の練習が始まってしまい、うるさかったが、なんとか対抗して読み切った。

 

 14分ぐらい。

 

 

朝の読書タイム:6年1組(第1回)

◯ 本の紹介と朗読『ねらわれた星』より「妖精」 星新一

◯ 絵本『もったいないばあさん かわをゆく』真珠まりこ

 

 6年生になって急に体も大きくなったような気がする。そして、中身もしっかりしている。おかげで今日も早めに始めることができた。

 

『ねらわれた星』より「妖精」

ねらわれた星 (星新一ショートショートセレクション 1)

 星新一を読んだことがあるかどうか聞いたら、男の子数人が手を上げた。私は毎年6年生に紹介しているが、知っている子がいたのは初めて。ちょっとびっくりした。

 この中から今日は、お得意の「妖精」を読んだ。 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

  またオチの直前で止めて、「続きは考えてみてね。気になる人は図書館に行って読んでください」と言った。

 

『もったいないばあさん かわをゆく』

もったいないばあさん かわを ゆく (講談社の創作絵本)

 少し時間が余ったので、昨日4年生に読んだのと同じ、環境問題を取り上げているこの絵本を読んだ。時間の関係でちょっと早口になってしまったけど、6年生だから大丈夫だろう(?)。

 

15分ぐらい。

 

朝の読書タイム:4年1組(第1回)

◯ 絵本『もったいないばあさん かわをゆく』真珠まりこ

◯ 絵本『かん字のうた』川崎洋/詩、久住卓也/絵

◯ 絵本『かぞえうたのほん』岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 

 時間より早めに始めることができた。

『もったいないばあさん かわをゆく』

もったいないばあさん かわを ゆく (講談社の創作絵本)

 「もったいないばあさん」シリーズの最新作。

 「もったいないばあさんって知ってる?」

と聞いたら、ほとんどの子が手を上げた。さすが、このキャラクターは知られている。

 真珠まりこさんは環境問題に取り組んでいるとのことで、この絵本もそんな内容が盛り込まれている。でも、堅苦しくはなく、かわいい「かわのあかちゃん」を案内役にして、わかりやすく描かれている。

 

『かん字のうた』

詩の絵本 教科書にでてくる詩人たち (1)かん字のうた (詩の絵本―教科書にでてくる詩人たち)

 ここに出てくる漢字は皆1年生で習うものなので、みんなよくわかったと思う。そして、これは漢字の勉強ではなく、詩であり、リズムよく楽しい。

田んぼで 力を入れたら 男になりました

のときは、一緒に答えてくれた子がいた。

村には 木があって 町には 田んぼがあります

にはハッとさせられる。

 絵も鮮やかで漢字がいい具合に絵に取り込まれていて、見やすい。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 少し時間が余ったので、定番絵本の中からこれを選んだ。大好きな子が何人かいて、「へんなひとかぞえうたが面白いんだ」と嬉しそう。

 何度も読んだはずなのに、ツッコミを入れたりして、よく笑ってくれた。

 

15分ぐらい。

 

朝の読書タイム:3年2組(第1回)

◯ 絵本『たまごからうま』 酒井公子/再話、織茂恭子/絵

◯ 絵本『こんにちワニ』中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

新学期初の朝の読書タイム。3年生は今年から2クラスになったため、教室いっぱいに机が並んで窮屈そう。でも、先生がいらっしゃる前から席について始められるようにしてくれた。

 

『たまごからうま』

たまごからうま (世界の民話傑作選)

 「馬の卵って見たことある?」

と聞くと、さすがにみんな

「ない」と。

でも「きっと大きいと思う」

と言う子がいた。

それで「じゃあ、人間の卵は?」

と聞くと、

「人間は、赤ちゃんだから・・・」と、わかっていた。

「そうだよね。馬も卵じゃなくて赤ちゃんで生まれてくるんだよ」

と話してから読み始めた。

 これは、馬を買いに言った男が、”世界一速い馬の卵”と称して大きなかぼちゃを売り付けられる話。そして、卵からかえった馬だと思っていろんな動物を追い回すハメになる。

 10分かかる長い話だが、テンポよく、絵の迫力もあり、長くは感じない。ドキドキしながら楽しめると思う。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 最後は定番のこの絵本で締めた。みんなの顔がほころぶ。

 

13分ぐらい?

 

 

2019年度第2回めの児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居『おうさまのひげ』横笛太郎/脚本、織茂恭子/絵

Oさん◯ 絵本『みつけよう!はる』ビーゲン・セン/作、永井郁子/絵

私  ◯ 素話『泥棒を治す赤ひげ先生』東京の昔話

私  ◯ 絵本『ぐぎがさんとふへほさん』 岸田衿子/作、にしむらあつこ/絵

 

 今日は暴風。子どもたちはそれにも負けず元気いっぱい。3年生もたくさん来ていて、全部で50人以上いた。

 

Oさんから。

『おうさまのひげ』

おうさまのひげ (ともだちだいすき)

 王様が寝ている間に、自慢のひげが離れて遊びに出かける話。織茂恭子さんの絵は見やすくて、話も単純で面白い。

 最初の絵からしインパクトが強く、子どもたちはそれを見ただけでどっと笑って、収まるのに時間がかかったほど。

 最後の場面では、みんなにも笑ってもらうはずだったのだが、小学生にもなるとなかなか素直に笑ってくれなかった。

 

『みつけよう!はる』

みつけよう! はる

 小さめの絵本で、遠くからはちょっと見づらかったが、今の季節にピッタリの絵本。

オタマジャクシなどはすぐに当ててくれた。よく見ると、絵がとてもかわいい。近くでじっくり見たい絵本だと思った。

 

ここで私に交代。

『泥棒を治す赤ひげ先生』

 素話だと顔を見て話せるので、騒ぐ子も静かに注目してくれる。

 でも、反応も良くて「赤ひげ先生」といっただけで「え~?」「ひげが赤いの?」などとどよめいた。

 最後に、泥棒をやめさせる薬とはいったい? ちょっと間をとって考えさせたが、誰も答えなかった。

 

『ぐぎがさんとふへほさん』

ぐぎがさんとふへほさん (こどものとも絵本)

 これは最初から最後まで大受けだった。まず、「ぐぎがさんとふへほさん」という名前からしておもしろがる。そして、対照的な二人の生活もおもしろい。

 ぐぎがさんが「ぐがよー」、ふへほさんが「ふはよー」と朝の挨拶をしてページをめくろうとしたら、「ねこは?」の声。え?と思って戻ってみると、ねこにもちゃんと吹き出しがついていて「おはよー」とあった。ねこが一番まともにしゃべってる、と笑いが。

 その後、二人と1匹は釣りに行き・・・。滑稽な歌も入って、笑いに包まれながら楽しく読むことができた。

 

20分ぐらい。