チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

朝の読書タイム:5年1組(第2回)

◯ 本の紹介と朗読 『願いのかなうまがり角』 岡田淳/作、田中六大/絵

  より『雲の上へいった話』

◯ 絵本 『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 

 主に2階が下学年、3階が上学年の教室があるのだが、階段を登って3階に来ると雰囲気が違うのに驚く。落ち着いている感じ。

 5年1組も、まだ先生がいらっしゃらないのにほとんど皆席について本を読んだりしていた。

 

『願いのかなうまがり角』

願いのかなうまがり角 (岡田淳の本―ファンタジーの森で)

 岡田淳さんのことを知っている子が一人だけいた。ちょっと嬉しかった。まずは、岡田淳さんの紹介をしてから始めた。小学校の図工の先生をしながら童話を書いていた作家さんで『二分間の冒険』や『こそあどの森の物語』などを書いた人。そちらもおすすめしておいた。

 この本は、男の子とおじいちゃんの会話がほとんどだ。おじいちゃんのほら話と男の子のやり取りが面白い。二人は関西弁で会話しているので、朗読も関西弁ができればもっといいのだろうけど、私は無理しないことにした。文字で書かれている通りには読むけれど。

今日は冒頭の1話『雲の上へいった話』を読んだ。挿絵が入っているところだけ見せながら。8~9分。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 これは定番絵本。みんな覚えていたようだ。

 

13分ぐらい?

 

朝の読書タイム:4年1組(第2回)

◯ 素話 『白い石と黒い石』

◯ 絵本 『ぱくぱくはんぶん』 わたなべてつた/文、南伸坊/絵

 

 今朝、このクラスで何やら問題が起こったらしく、当事者と目撃者が先生に呼ばれてどこかに行っていた。しばらく待って、帰ってきてから始めることにする。それでも、予定よりは数分早く始められた。

 

『白い石と黒い石』

 毎年4年生に語ることにしている話。前回1組に入った時うっかり忘れてしまったので、今日はOさんとクラスを替わってもらって、1組にこれを語るようにした。 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

  今日はとても反応がいい。みんな目をキラキラさせて食いついてきた。大きくうなずいたり、金持ちが黒い石を2つ入れたところでは「ずるい!」の声。そして「そうだね。みんなならどうする? 『ずるいじゃないですか、今黒い石を2つ入れたでしょ!』って言う?」と聞くと、「うん、絶対言う!」と、完全に感情移入している様子。

 最後は、「袋の中を見ればいい」と先に気づいた子がいた。すごい。

 

『ぱくぱくはんぶん』

f:id:chocolate_doughnuts:20171106182225j:plain

 次は、これとセットにしているこの絵本。

 「はんぶん」がどんどん進んでケーキが小さくなっていくところは、みんなハラハラしていた。「4分の1」「ああ、16分の1」などと計算していく子もいた。

 

 ちょうど時間になった。13分。

2019年度5回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居『とかげのぺろちゃん』 高家博成/脚本、タダサトシ/絵

Oさん◯ 絵本 『うそだぁ!』 サトシン/作、山村浩二/絵

私  ◯ 素話 『とかげのしっぽ』

私  ◯ 絵本  『わたしとわたし』 五味太郎 「かがくのとも」2018年1月号

 

 今日は人数も多く、いつになく皆興奮気味でなかなか落ち着かなかった。

 

Oさんから。

『とかげのぺろちゃん』

とかげのぺろちゃん (ともだちだいすき)

 これはリアルな絵で、トカゲの生態を紹介する科学物と言ってもいいかもしれない。トカゲには「ぺろちゃん」、カナヘビには「かなちゃん」、と名前がついていて、しゃべりもするのだが、子どもたちは違和感なく受け入れていた。それなのに、天敵のネコがしゃべった途端「しゃべるのか?!」の声。おもしろいものだ。

 

『うそだぁ!』

うそだぁ!

 これは楽しいほら話。バナナの皮をむいたらチョコバナナだったとか、ジュースが蛇口から出てくるとか、飲みすぎてお腹が膨れて、おへそが飛んでジュースが吹き出し、その勢いで飛んでいくとか。

 子どもたちは一つ一つに興奮して大騒ぎだっOさ。Oさんがもったいつけてゆっくりめくったり、子どもたちの顔をじっと見たりしていたから余計そうなったのかもしれない。

 

次は私。

『とかげのしっぽ』

 紙芝居のトカゲに関連付けてこの話を持ってきた。しっぽがなかったトカゲが神さまにしっぽを付けてもらおうと頼みに行くと、しっぽは残っていないから他の動物に頼んでしっぽを譲ってもらえと言われる。

 子どもたちは、ほんとにいちいち「え~!」とか「ゴリラにはしっぽないじゃん」とか「鳥のしっぽって何?」とか、まあ賑やか。

 

『わたしとわたし』

f:id:chocolate_doughnuts:20190701182601j:plain

 

 まず「ごみたろう」と作者を紹介したら「ごみ?」と反応。

 中身は、肯定的な「わたし」と否定的な「わたし」の両方のセリフが出てくる。

さっとおきて さっときがえよう! と おもう わたし

いやいや このまま もうすこし ねていたい・・・ とおもう もうひとりの わたし

 否定的な方に「うん、おれ、そっち」とか「それ、それ」とか共感しているようだった。

 今日は、ずっと興奮が続いていたようだ。でも、ちゃんと聞いていての反応だから、これはこれでいいのだと思う。

 

 

朝の読書タイム:2年1組(第2回)

◯ 絵本 『ゴムあたまポンたろう』 長新太

◯ 絵本 『トイレとっきゅう』 織茂恭子

◯ 絵本 『カニツンツン』 金関寿夫/文、元永定正/絵

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 みんな体操着に着替えていて、宿題を提出したり、図工の絵を仕上げていたり、忙しそうだったが、ちゃんと時間どおりに始めることができた。

 

『ゴムあたまポンたろう』

ゴムあたまポンたろう (絵本・こどものひろば)

 頭がゴムの「ゴムあたまポンたろう」が、いろんなものにぶつかって弾んで飛んでいくだけの話。長新太さんだから、絵が派手で迫力がある。最初からありえない設定であるせいか、何が起こっても子どもたちは平気で見ていた。

 

『トイレとっきゅう』

トイレとっきゅう (こどものともセレクション)

 これは私の準定番絵本で、たいていいつも持っていく。このクラスで読むのは初めてだったので、子どもたちは奇想天外な内容にびっくりしていた。

 低学年の子どもたちは、おしっこ、うんち、という言葉が出てきただけで喜ぶ。それが、トイレが遠足に出かけてしまうのだから、もう夢中になっていた。

 自分もおしっこが詰まって困った経験があるのだろう、トイレがいなくなって困っている男の子に感情移入している様子も見られた。

 「ああ、おもしろかった」との声が嬉しい。

 

カニツンツン』

カニ ツンツン (こどものとも傑作集)

 これも定番絵本。とはいえ、私も読むのがちょっと久しぶりなので、難しかった。

 意味不明の言葉が次々出てきて、カラフルで不思議な絵とともに、迫ってくる。

 子どもたちはびっくりしたり笑ったり。

 終わった時に「もう一回!」の声が上がった。嬉しいけど、もう一回読む時間はないよ。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 最後はこれ。さすがにみんな覚えていてくれた。「一緒に言ってみようか」と誘うと、みんなで1ページ毎に復唱してくれた。

 楽しく終わることができてよかった。

 

 10分(ほんとかな?)。

朝の読書タイム:1年3組(第1回)

◯ 素話 『ふくらし粉』

◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 このクラスは初めて。児童館で会っている子も多いが「初めて~」という子もいた。とっても元気の良いクラス。

 

『ふくらし粉』

 1年生の最初はこれと決めている。どの1年生も喜んでくれるが、このクラスは特に大興奮だった。

 

 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

  ふくらし粉の歌を歌いながら行くところからして、もう笑いが起こっている。そして、男の子、おじいさん、おばあさん・・・と次々クマに食べられていくと、大盛り上がり。「また来るぞ」という期待がふくらんでいるのがよくわかる。

 こんなにすごい反応だったのは初めてかもしれない。終わってからも、興奮冷めやらぬという感じだった。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 これは定番の絵本だが、今日は初めてなのでゆっくり読んで、絵もよく見せるようにした。「すごい」と驚いたり、「わお!」が何度も出てくるところに反応したりしていた。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 最後はやっぱりこれ。初めてなので、最初の方はキョトンとしていたが、だんだん笑ってくれるようになった。「はやっ」との声。

 

 終わって最後の挨拶の声は、最初よりもずっと元気よく、耳が痛くなるほどの大きさだった。1年生っていいなあ。

 

12分。

朝の読書タイム:6年2組(第1回)

◯ 絵本『字のないはがき』向田邦子/原作、角田光代/文、西加奈子/絵

◯ 絵本『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

「みんな、どのくらい本を読んでいるのかな?」と言うと

あ、やばい、と焦ったような顔をした子が多かったものの、

「6年生になってから、雑誌やマンガ以外の本を3冊以上読んだ人?」ときくと

ああ、そのくらいなら、とホッとした顔で、ほとんどの子が手を上げた。

 この2ヶ月に3冊以上読んだのなら上出来だと思う。感心した。

 

『字のないはがき』 

字のないはがき

 「向田邦子さんという脚本家を聞いたことがある人?」ゼロ。

それで、向田さんの紹介と、戦争中の御本人の思い出を書いたものだということを説明をしてから読み始めた。

 これは、とてもとても素晴らしい絵本。

 向田さんの元のエッセイもいいのだが、その魅力を余すところなく絵本にまとめた角田光代さん。角田さんは大の向田邦子ファンだそうだ。

 そして、西加奈子さんの絵がまた素晴らしい。力強いクレパス(?)の線。そして、背景までも微妙に色を加えながらガッチリ塗りつぶしている。

 人の顔は一切描かず、小さなたんぽぽで幼い妹を象徴し、下駄で7人家族を表している。いつもは怖かった父が妹を抱いて号泣するところは、膝をついた父の足の間に、赤い鼻緒の草履を履いた妹の足だけが描かれている。

 終わってから、この話は中学2年の国語の教科書に載っているから兄姉がいる人は読ませてもらうといい、と話した。

 また、西加奈子さんが直木賞作家でもあること、「まく子」という小説では挿絵も描いていることなど紹介した。

 なにか興味を持ってくれるといいな。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 「では、もうほとんど時間がないけど、お馴染みの絵本を・・・」と言うと、「くまさん・・」と小さな声が聞こえた。ああ、「もりもりくまさん」だと思ったんだ。それも私の定番だけど、今日は1分もなかったので、こっちにした。

 裏表紙を見せると「こんにちワニ!」とわかってくれた。

 楽しく読んで終わりにした。

 

10分。

 

朝の読書タイム:5年1組(第1回)

◯ 絵本『からすたろう』やしまたろう

◯ 絵本『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

◯ 絵本『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 昨日までずっと曇りや雨だったが、今日は久しぶりに晴れた。今年度初めての5年生。

 

『からすたろう』

からすたろう

 これは5年生に読むことにしている絵本。昔の話だが、しんみりと心にしみる。伝わってくれているといいのだが。

 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

  シーンとして聴いてくれていた。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 その後は定番の絵本。見せると子どもたちの顔がほころぶ。何度読んでも楽しい絵本なのだ。ずっと覚えていて欲しい。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 これも定番絵本。裏表紙を見せて「なんだか分かる?」と聞くと、「こんにちワニ!」と答えが返ってきた。

 ほんの数十秒で読めるので、締めに便利。

 

12分。