チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

朝の読書タイム:5年2組(第1回)

◯ 絵本 『100万回生きたねこ佐野洋子

◯ 絵本 『おじさんのかさ』 佐野洋子

 

 5年生になって初なので、絵本にした。『100万回生きたねこ』のように、高学年にこそ読んで欲しい絵本ってあるけれど、その頃にはもう絵本を手に取ることもなくなっちゃうんだよね。だから、私はあえて読み聞かせに入れる。

 

100万回生きたねこ

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

 さすがにこれは有名な絵本なのでみんな知っていると思ったが、やっぱり半分ぐらいしか知らなくて、読んだ(または、読んでもらった)ことのある子は2人だけだった。

 ゆっくり、心を込めて読んでいったのだが、そうすると最後の方で泣きそうになってしまう。今日もちょっと危なかった。

 

『おじさんのかさ』

おじさんのかさ (講談社の創作絵本)

 しんみりしたまま1日を過ごすのはかわいそうなので、続いてこの絵本を読む。

同じく佐野洋子さんの作品だが、これはちょっとかわいいおじさんの話。

 今日はちょうど雨降りだったので、ぴったりだ。

 3分の残り時間で読むのはちょっとむずかしくて、途中で時間が気になってしまったが、なんとか読み切った。

 「あめがふったら ポンポロロン」と歌うところ、おじさんの声は子どもたちの声より1オクターブ下げて歌ったら、クスッと笑い声が聞こえた。

 

10分ーちょっと過ぎたかな。

朝の読書タイム:4年2組(第1回)

◯ 素話 『白い石と黒い石』

◯ 絵本 『ぱくぱく はんぶん』 渡辺鉄太/文、南伸坊/絵 「こどものとも年中向き」2017年4月号

 

 41人の机がぎっしり詰まって、迫って来る感じ。先生がいらっしゃらなくても、みんな席について静かに本を読んだりしていた。

 

『白い石と黒い石』

 毎年4年生に聞かせようと思っているのに、去年は1クラスしかできなかった。だから、忘れないうちに第一回の今日、これを持ってきた。 

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  みんなすごい集中力で聞いてくれて、最後の答えを話すと「お~!」「ああ、そういうことか」と深く納得してくれた様子なのでよかった。心に残るといいな。

 

『ぱくぱく はんぶん』

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 続けて数学に関係するような絵本として、これを読んだ。

「分数、習った?」と聞いたら「うん!」と元気に答えてくれた。

 大きなケーキが、半分、また半分、と次々食べられていくと、子どもたちは「なくなっちゃうよ」「また?」と気が気でない様子。おもしろかった。

 最後はハッピーエンドだからいいけどね。

 

 10分。

朝の読書タイム:3年2組(第1回)

◯ 絵本 『クムカン山のトラたいじ』 松谷みよ子/文、梶山俊夫/絵

◯ 絵本 『みずたまレンズ』 今森光彦

 

 先週は運動会の直前だったため朝の読書タイムはなかった。それで今日は久しぶりの小学校での読み聞かせ。

 5分前に教室に行ってみると、みんな絵の具で絵を描いている様子。でも、すぐに片付けて用意をしてくれた。

 

『クムカン山のトラたいじ』

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 3年生になったのでこのくらい大丈夫だろうと、ちょっと長めの朝鮮の昔話を持ってきた。

 「朝鮮の昔話です」というと、「北朝鮮?」ときいてくる。今、ミサイルの件などでよく耳にするからね。

 読み始めると、みんな集中してよく聞いてくれた。

 冒頭に「とうさんがいないので、いつもいじめられる」というところがあり、ちょっと気になったが、これは父の仇を討ちに行く話なので仕方がない。サラッと流した。

 「水がめの耳」とか「はりのメド」とか、わかりにくそうな言葉は素早く説明を入れた。絵があるので少しは助けになるとは思ったが。

 梶山俊夫さんの絵はダイナミックで特にトラは迫力がある。お話もすごい冒険ものなのでおもしろいと思う。

 私としては、主人公のキルリヨンが、トラのお腹の中で出会った娘をちゃっかり自分の家に連れて行ってしまうところが納得できなかった。娘だって自分の親のところへ帰りたかったんじゃないのかな?

 まあ、昔話にはおかしなところがよくあるものだから。

 

『みずたまレンズ』

みずたまレンズ (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)

 今日は雨降りなので、もう一冊はこれにした。長さもちょうどいいし。

「去年読んだことあるかもしれないけど」というと、「知ってる~」「忘れた~」など、いろいろな声が聞こえた。

 美しい写真絵本なので、各ページよく見せながら進めた。

「みんなが帰る頃には雨が上がっていると思うから、水玉を覗いてみてね」

と言って締めた。

 『こんにちワニ』を読んでしまおうか一瞬迷ったが、時間になっていたのであきらめた。

 

10分。

 

 

 

 

2017年度3回めの児童館おはなし会

Oさん ◯ 大型絵本 『999ひきのきょうだいのおひっこし』 木村研/作、村上康成/絵

Oさん ◯ 絵本 『しーらんぺったん』 中川ひろたか/文、藤本ともひこ/絵

私  ◯ 素話 『蛙石(かえるいし)』 大阪の昔話

私  ◯ 絵本 『みずたまり』 なかのひろたか (こどものとも2002年6月号)

 

 3日連続で雨降り。児童館の子どもたちも外に出られなくてかわいそう。今日は47人もいた。

 

『999ひきのきょうだいのおひっこし』

999ひきのきょうだいのおひっこし

 まず、Oさんが大型絵本を読む。私も支えるのを手伝った。

 初めのうち、ざわざわしていた子どもたちも、だんだん落ち着いてよく聞くようになった。絶妙な合いの手を入れてくる。

 トンビに捕まったおとうさんカエルに、次々と子どもたちも繋がって、長い縄のようにぶら下がる場面では「すご~い!」と歓声が上がった。大型絵本なので余計迫力があるのだろう。

 

『しーらんぺったん』

しーらんぺったん

 最初しりとりかと思いきや、途中からリンゴやバナナの数を数えることになり、英語でも数え、1つなくなっていて、その犯人は? という展開。

 大型絵本の後で小さい絵本なので、ちょっと戸惑ったのか、食いついてくるまでに時間がかかったようだ。

 これは楽譜もついていて、歌って読む絵本なのかもしれない。Oさんは、歌は覚えられないので、、、と普通に読んでいた。

 

『蛙石(かえるいし)』

 ここで私に交代。

「さっき、カエルが蛇に食べられそうになった話があったけど、カエルは何を食べるか知ってる?」と聞いてみる。

「蝿!」「バッタ!」「虫」などたくさん答えてくれた。みんな知ってるんだね。

 その上で、この話を始める。

 昔、カエルの形をした石があった。これは石なのに、近づくとガバッと口を開けて食べてしまうという。だから、近づかないようにと言われていたのだが、いつの時代にも悪ガキはいるもので・・・・

 まあ、お話の展開はほとんどなくて、単純なのだが、子どもたちは意外とよく聞いていた。

 

『みずたまり』

みずたまり (月刊こどものとも 2002年6月号)

 これは私の大好きな絵本。雨降りなのでこれを選んできた。

 雨が降ってできた水たまりから、魚やペンギンやオットセイやカメが次々と出てくるところは、いつもウケる。

「きっと南極につながってるんだよ。」などと何とか説明をつけようとする子もいた。

 そして、空を飛び始めると「きっと夢なんだよ」など。

 反応がおもしろいなあ。

 

25分ぐらい?

朝の読書タイム:1年1組(第1回)

◯ 素話 『ふくらし粉』英語と日本語で語るフランと浩子おはなしの本 第1集より

◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 今年度初めての学校での読み聞かせ。35人、教室いっぱいの1年生は、元気だけど行儀がよく、みんな集中して聞いてくれた。

 初めてなので一応挨拶と自己紹介をする。児童館で会った子もいて、覚えていてくれた。

 

『ふくらし粉』

英語と日本語で語る フランと浩子おはなしの本〈第1集〉

まず初めは自信のある素話から。これは毎年1年生に聞かせようと思っているのだが、つい忘れてしまうので、今年度は最初にすることにした。

 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

 

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 藤田浩子の本にあるものを元に、私は英語の部分も全部日本語に直してやっている。

 今日の子どもたちも、みんな目を輝かせて聞いていた。昔話の定形通りのお話なので、期待を裏切らない。

 森の中を通って買い物に行くというところでは、「何か起こるぞ」「何か出るぞ」と期待しているのがありありとわかった。

 そして、次々と腹ぺこグマに食べられるところでは、繰り返しのおもしろさを感じてくれたと思う。今日の子どもたちの反応を見たら大丈夫そうだったので、「ガオ~」は遠慮なく迫力をつけて演じた。パクっと食べられるところでも笑っていて、本気で怯えている子はいなかった。

 リス語のところでは、今までで一番笑ってくれて、嬉しかった。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 これは私の定番絵本だが、今回は初めてなのでゆっくりよんで、1ページずつ絵もじっくり見せた。

 あざやかな色彩と、ダイナミックな絵に、魅了されているようだった。

 言葉も調子が良くて心地よい。やっぱりいい絵本だなあ~。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 こちらも定番の締めの一冊。

 初めてなのでまだ良く意味がわからなかったようだが。

 

 子どもたちはみんな喜んでくれたし、担任の先生はベテランで読み聞かせを一緒に楽しんでくれる先生なので、とても気分良く進めることができた。

 12分ぐらい。

 

図書館でのおはなし会(テーマ:こども)

職員 ◯ 手遊び 『ひらいて とじて』

職員 ◯ 絵本  『ももんちゃん ぎゅっ!』 とよたかずひこ

私  ◯ 大型絵本 『たまごのあかちゃん』 かんざわとしこ/文、やぎゅうげんいちろう/絵

Sさん◯ 紙芝居 『おすしのみいちゃん ど~こだ!?』 久住卓也

職員 ◯ 手遊び 『キャベツの中から』

職員 ◯ 大型絵本 『はらぺこあおむしエリック・カール

私  ◯ 紙芝居 『ぱんぽこぽん』 矢代貴司/脚本、ひろかわさえこ/絵

職員 ◯ 大型絵本 『おっぱい』 みやにしたつや

Sさんと私◯ パネルシアター 『ひよこちゃん いちごはどこ?』

職員 ◯ 手遊び 『さよならあんころもち』

 

 H保育園から先生に引率されて大きい子達が11人、M保育園から2歳ぐらいの子たちが9人、他に一般の親子が5組ぐらい来ていて、今日は大賑わいだった。

 

『ひらいて とじて』

 まず図書館職員の方が手遊び。みんな一生けん命やってくれた。

 

ももんちゃん ぎゅっ!』

ももんちゃん ぎゅっ! (ももんちゃん あそぼう)

 人気のとよたかずひこさんの赤ちゃん絵本から、図書館職員の方がこれを読んだ。

 最後に「みんなのほっぺも見せて」と言っていた。みんなのほっぺもかわいいね。

 

『たまごのあかちゃん』

たまごのあかちゃん (幼児絵本シリーズ)

 次に私が大型絵本を読んだ。

 次々にたまごが出てきて、何が生まれるか興味津々。なぜか「きょうりゅう」「かいじゅう」の声が乱れ飛ぶ。そんなに期待しているの? はい、恐竜は最後の方に出てきます。期待を裏切らなくてよかった。

 

『おすしのみいちゃん ど~こだ!?』

おすしのみいちゃん どーこだ! ? (おもしろゆかいなたべもの紙芝居)

 Sさんが紙芝居を演じる。

 これはみいちゃんが、お寿司になってかくれんぼ。うまくかくれるので食べられそうになっちゃう。

 大きい子達は「あ、いた!」「あそこ!」と指差したり、「たべちゃえ!」とけしかけたり。

 みいちゃんがほんとに小さくなって海苔巻きの中に入っちゃったりするので、私たちはちょっとびっくりするけど、子どもはなんとも思わないみたい。おもしろい。

 

『キャベツの中から』

 図書館職員の方が手遊び。次の「はらぺこあおむし」につながるように、青虫が出てくる手遊びだ。これは有名で(?)保育園の子たちはよく知っているようで、最初から大きな声で歌ってやっていて、むしろ圧倒されるほどだった。

 

はらぺこあおむし

はらぺこあおむし エリック=カール作

 続けてそのまま図書館職員の方が大型絵本の「はらぺこあおむし」を出すと、「でっかい~」と声が上がった。みんな知ってる絵本だけど、大型絵本だと迫力があるよね。

発色もきれい。

 

『ぱんぽこぽん』

ぱんぽこぽん (あかちゃんかみしばいいっしょにこんにちは)

 次は私が参加型紙芝居を演じた。

 ドアを「とんとんとん」と叩いたり、パンダに合わせて手を叩いたり、たぬきと一緒にお腹を叩いたり。

 みんな元気よく一緒にやってくれた。素直でいいなあ。

 ところが、最後に「またいっしょにあそんでね」というところでは「やだ~」と。こういうところでわざと反抗するのは子どもの定番らしい。

 

『おっぱい』

大きな絵本 おっぱい

 次は(新人の?)図書館職員の方が大型絵本を読んだ。

 いろんな動物のおっぱいが出てくる。子どもたちは次々当てていった。最後には「おかあさんのおっぱい」もすんなり答えていた。

 このくらいの幼い子どもたちだと、おっぱいは身近で親しいものなのかもしれない。

 

ひよこちゃん いちごはどこ?』

 Sさんと私でパネルシアター(増田裕子さんのミュージックパネル)を、CDに合わせて演じた。

 チラッと見えた赤いもの、いちごだと思ったらチューリップだったりてんとう虫だったり。みんなすぐにわかって、大きな声で当てていた。

 

『さよならあんころもち』

 最後の締めに図書館職員の方が手遊び。普通のあんころ餅の次に、小さいのと大きいのを作って食べて、また今度。

 

 大人数だったけど、みんな最後まで飽きずに楽しんでくれたのでよかった。

25分。

2017年度2回めの児童館おはなし会

Oさん◯ 大型絵本 『ダンゴムシみつけたよ』皆越ようせい

Oさん◯ 絵本 『しりとりあそび あか みどり き』 星川ひろ子・星川治雄

私  ◯ 素話 『おだんごコロコロ』

私  ◯ 紙芝居 『まるぱん ころころ』ロシア民話より 川崎大治/脚本、鈴木寿雄/絵

 

 今日は少し少なくて40人ぐらい。みんないつものように元気いっぱい。

 

『ダンゴムシみつけたよ』

ダンゴムシみつけたよ (ふしぎいっぱい写真絵本)

 リアルな写真の科学絵本。大型絵本なので、迫力もすごい。

 ダンゴムシは身近な虫なのでよく知っているかと思ったら、生態については子どもたちはあまり知らないようだった。生まれてすぐ脱皮するとか、脱いだ皮を食べるとか、驚いていた。

 

『しりとりあそび あか みどり き』

しりとりあそび「あか・みどり・き」 (しゃしんであそぼ 2)

 ページをめくる前にヒントがあり、しりとりの次の言葉を当ててもらったのだが、子どもたちはそのヒントも聞かずにどんどん勝手に答えていて、ちょっと収拾がつかなくなりがちだった。待ちきれないみたい。

 この絵本は「あか・みどり・き」がテーマになっていて、しりとりに出てくるものがそれぞれその3色でうまくできているのだが、その辺も子どもたちは気づいていなかったみたい。

 ただワイワイとしりとりを楽しんでいた感じだった。

 

 ここで私に交代。

『おだんごコロコロ』

 「ダンゴムシの絵本があったから、今度はおだんごのお話だよ」と言って始めた。ざわついていた子どもたちもだんだん静かになった。

 はじめにおばあさんが、転がったおだんごを追いかけていくところでは「おむすびころりんのパクリじゃん」などと言われた。それで、私もせっかくだから

「そして、またおむすびころりんと同じく穴に落ちてしまいました」と続けた。でも、その後が違う。

 「穴の中には原っぱがあって」と言うと、興味を持ってくれたらしく、みんなこちらに集中して聞き始めた。そして、お地蔵さんが出てくると「食べたんだよ」「お地蔵さんが食べたんだよ」というつぶやきが出た。

 途中、あちこちで「知ってる」と言う声が聞こえたが、まあ、昔話は似通った話が多いからね。

 ちょうどいい具合に反応があって盛り上がり、最後までうまく語ることができた。

 

『まるぱん ころころ』

まるぱんころころ (すくすくシリーズ)

 「最後はおだんごじゃなくて、まるぱんころころだよ」

 ちょっとざわついていたが、迫力のある声を出して始めると、静かに聞いてくれるようになった。

 おじいさん、おばあさん、まるぱん、動物たち、と声色を使った。動物が次々と出てくるところは静かにゆっくり抜くと、「オオカミ!」「クマだ!」などと思わず叫びたくなるらしく、盛り上がった。

 ところが、まるぱんが毎回歌をうたうのだ。ちゃんと楽譜がついていて、うちでは練習してきたのだが、とっさにメロディが出てこなくて、仕方なく即興で適当に歌ってしまった。動物が変わるたびにまるぱんが歌うので、その節を何度も何度も使うことに。

 最後まで子どもたちは夢中で見てくれたので、良しとしよう。

 終わった後、なんと、その私の即興の節を口ずさんでいる子が何人かいて、私は照れくさかった。